Eスクールライフ 体験版Ver1.00の感想・レビュー

今時珍しいキャラ攻略だけのテーマ性の無いフツーの学園モノ。HOOKSOFTの作品だがSMEEっぽい。
典型的なキャラゲーであり、特別な主題も感じられずイチャコラするのが趣旨?
キャラ造形についても取り立てて珍しい属性は無く、お馴染みの記号表現となっている。
羅列すると妹系幼馴染・アッパー系先輩・いいんちょ・陸上部・教員・前髪ガード・SP付お嬢。
主人公くんの自分にツッコミ入れる系モノローグが、一番の特筆すべき所かもしれない。

フツーの学園モノは1周回って逆に新しい?

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  • 帰国子女の主人公くんが日本のフツーの高校で彼女作りを目指す
    • 主人公くんの親は転勤族。長らく海外を連れまわされた主人公くんは日本に帰りたくてたまりません。帰国の願望を叶えてくれたのは幼馴染の兄貴分であり、ルームシェアを条件に日本に帰ることが可能となりました。おそらくプレイヤーの皆さんは、総ツッコミで「これ・・・ルームシェアじゃなくて、シェアハウスなのでは?」と思ったのではないでしょうか。主人公くんは幼馴染の1戸建て家屋の一部屋丸々与えられたのでした(※最初幼馴染の実家に居候させてもらってるのかと思って読んでしまったのですが、新たに家を借りてるんですかね?そんなに集中せずに読んでなかったので勘違いがあるかもしれない。)。主人公くんに色々と良くしてくれる兄貴分に導かれながら、彼女作るぞ大作戦が始まります。明確に彼女を作ることを全面に押し出すという作風も前時代性を感じさせます。
    • 体験版の序盤ではキャラゲー特有のヒロイン続々登場タイム。場面転換と共に、登場人物たちがたくさん現れます。わりかしハイテンションな主人公くんが、ヒロインと会うたびに様々なモノローグを入れだすので、こういった芸風に合わないプレイヤーは注意が必要です。ヒロインが7人もいますが、どこかで見たことのあるようなキャラが定型的なイベントをこなしていく感じが強く、印象に残るものは少ないような気がします。HOOKSOFTの作品ですがSMEEっぽいなと思いました。
    • 強いて印象に残ったキャラを挙げるならアッパー系の猪突猛進先輩でしょうか?ハイテンションで行動し、人の言うことを聞かないような感じを漂わせながらも、意外と子供好きで面倒見がよく、真剣に向き合ってくれるというギャップモノが提示されます。恋愛関係にグジグジ悩む主人公くんに対しても、遺憾無く母性愛を発動しハグ・スタンバイしてくれるところはナカナカ破壊力がありましたね。あとは先輩が持つ化学部ネタをどこまで表現できるかで、キャラの深みが変わってくるかと考えられます。今の所ビーカーで入れたコーヒーを飲むくらいですが。

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