先週のレジュメの大半を修正して、今週も別の場所で報告。
一応、ボロクソではなく、建設的な報告会だったと思われる。
以下、指導事項まとめ
- 観光の目的
- 戦跡、近代性、異国情緒、歓楽街という4項目の分析であったが、食べ物(味覚)と景勝地という視点もあるはずなので、それを分析枠組みに入れよ。また歓楽街についてもロシア人女性ばかり強調されていたが、五族協和/民族協和というぐらいなのだから、対象となる女性も五族いなければ協和ではないのではないか。
- 日本にとって植民地とは何か
- 台湾、樺太、朝鮮、南洋、満洲など日本の勢力範囲には外地・植民地・委任統治領・傀儡国家があるが、西洋の植民地事情とは異なる日本独自の問題を突き詰める必要がある。単なる西洋の植民地研究を流行っているからといって日本に当てはめただけでは?
- 忠霊塔に遺骨が納められている意味。日本という国家は、遺骨を郷里の墓に埋めなければならないという思想を持つある意味特殊な民族。その日本において、満洲に遺骨が埋められるという特異的な現象。満洲の為に身を捨てたという美談。
- 何が満洲国の旅行者にとって可能だったのか。交通インフラの問題。
- 観光は交通インフラに規定される。満洲国の旅行者の現実的な移動手段は鉄道。行動パターンは交通インフラよって限られるので、交通インフラを追え。例えば現代の京都では、旅行者単独で交通できる。しかし東北地方などでは、1日数本しかない電車や路線バスしかないので、結局単独で旅行する場合はレンタカーなどを借りるしかない。当時の満洲観光が個人旅行よりも集団旅行であったというならば、都市観光の移動手段もバスなどになる。交通インフラと観光ルートの関りを追え。