雑録

【発売前予想】2019年7月発売 新作ノベルゲームの趨勢について【下馬評】

皆さま、こんにちは。今回も発売前予想のコーナーがやってまいりました。
2019年7月に発売される主要ノベルゲーは5本!!早速タイトルを確認していきましょう!
ライター衣笠彰梧がウリの『流星ワールドアクター』。今回は設定丸投げエンドを克服できるか!?
クロシェットの原画ゲー『ココロネ』。評価の高い『カミカゼ』を意識した異能モノ。
miraiの分割商法『宿ガル3』。サクサク進む展開とキャラの魅力は破壊力抜群!
バカゲーと見せかけた社会派ゲーの『ぬきたし2』。マイノリティによる社会変革を唱える。
いつものAsaプロのギャグゲー『恋借』。今回はドライな主人公くんをどう絆すかが主題。

気楽さなら『恋借』、テーマ性なら『ぬきたし2』、読み物としては『流星』、キャラ性能なら『宿ガル3』という感じ。

【2019年7月のメニュー】

それでは各作品の詳細をみていきましょう!

『流星ワールドアクター』

  • 作品のウリは衣笠彰梧先生!!
    • まず『流星のワールドアクター』は何といってもライターゲーであることを特徴として挙げねばなりません。衣笠彰梧先生は、シリアス描写や戦闘シーン、ハードボイルドやアクションに定評があり、ファンも多いかと思います。代表作は、『こんぼく』、『暁の護衛』、『レミニセンス』等々。しかしながら衣笠彰梧先生の特徴としては、大きすぎる風呂敷を畳み切れず投げっ放しにしてしまうという傾向もあります。『レミニセンス』で地上に上った後、どうなるんだろう!?とワクワクしながら読んでいたのに俺達の戦いはこれからだエンドになった時のやるせなさは表現のしようがありません。続きはFDで。というオチになることが多いです。今回の作品もまた壮大な異世界異能バトルという壮大な設定となっています。複数多民族の都市を舞台に、ヒロインの都合上、周辺の国際情勢も絡んでくるのです。ちゃんと完結するのかしらとプレイヤーはそれ込みで楽しみにしています。完結しなくても、まぁ衣笠彰梧先生だから仕方がないという風潮も醸成されてますしね。
    • 次に衣笠彰梧先生作品の魅力は、ヒロインよりも主人公くん。今回もまた「能ある鷹は爪を隠す」系の昼行灯な主人公くん像です。普段は冴えないオッサンのフリをしており世間からの評価は低いですが、それは評価基準に合わないだけというお決まりのキャラ設定。で、物語のメインは複雑で壮大な世界観の回収よりも、主人公くんが抱いている凄惨な過去の解決に主軸が置かれそうです。・・・もう複雑な舞台装置は所与のものとするセカイ系展開で、主人公くんの個人的な事情を解決するパターンでもいいんじゃない!?


『ココロネ=ペンデュラム!』

  • クロシェットの原画ゲー。御敷仁先生ライン
    • カミカゼ』の二匹目のドジョウを狙いに行っている感じがプンプンします。クロシェットの作品の中で一番の評価を得ているのが『カミカゼ』であり、ふんだんに異能バトルが繰り広げられます。『ココロネ』でも「異能」が題材になっており、「異能」に対してコンプレックスを抱く主人公くんが同じような悩みを持つヒロイン達と、心情を共感するところがウリでしょうか。しかし、その表現方法が「お悩み相談部」的な活動となっていることが危険視されるところです。「お悩み相談部」は同工異曲の似たり寄ったりの内容になりやすく、余程のライターの技量がないと話としての面白さを表現できず、ヒロインのキャラ性能に依存しがちになってしまいます。そして原画ゲーとしての魅力ですが、どうも御敷仁先生の立ち絵はキャラの奇乳化が激しく、前作『サキガケ』は明らかに異常であり、今作も人を選びそうです。乳袋が好きな人にとってはこれもウリになるのでしょうか?



 

『宿星のガールフレンド3』

  • miraiの分割商法の3作品目!戦闘系魔法少女モノ。
    • プリンセスうぃっちぃず』や『ティンクル☆くるせいだーす』の路線が、新メーカーmiraiの立ち上げ作品である『ハナヒメ』でポシャり、作品の質が危ぶまれていた中で、救世主となったのが『宿ガル』シリーズ。半径1メートル恋愛という荒唐無稽な設定を上手く料理し、戦闘系魔法少女としてバトルで魅せながら、テンポの良いシナリオ展開とキャラの可愛さ、笑えるギャグで評価がうなぎ登りとなりました。メーカーmiraiは華麗に息を吹き返した!!そんな分割商法も3作品目となり、いよいよ最後の攻略ヒロインです。「1」はアッパー系ハイテンション陽キャ、「2」はくっころ系ドイツ騎士と来たのに対し、「3」はクール・家庭菜園・ムッツリ系な後輩となっています。後輩ちゃんはエネルギーが切れると無意識にエナジードレインしてしまうので、主人公くんが魔力タンクとなり燃料供給をするという流れで嬉し恥かし同棲生活を展開します。果たして両親を殺されている後輩ちゃんをトラウマから解放し、エナジードレインしてしまう病を克服する事ができるのか!!期待がもたれます。



 

『抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳はどうすりゃいいですか?2』

  • 一見するとバカゲーなのだが、LGBTを題材にマジョリティからの価値観の押し付けとマイノリティによる社会変革を描く。
    • はい、ぬきたしのファンディスクです。今回は本編で敵キャラであったヒロインたちを攻略します。その方法として取られるのが並行世界への転移。そもそもの主人公くんの行動原理はLGBTである妹を守る事。そのため本編では社会体制への革命を起こすのですが、FDで転移したセカイは妹の保護と引き換えに体制派についたという世界線でした。ここで主人公くんは本編での攻略ヒロイン達と敵対することになり、一抹の寂しさを覚えます。しかし、本編での敵キャラたちと交流する中で、彼女たちにもそれぞれ事情があったことを知り、深い中になっていきます。主人公くんたちの目的は、元いた世界に帰る事ですが、そのためには並行世界で反体制派を率いているリーダーと接触しなければなりません。さらにそのためには、本編ヒロインズと戦わなければならず、熱い戦闘シーンが描かれたところで体験版はお開きとなります。バカゲーパートの下品さに耐えられるかどうかで本作品の評価は変わってくるかと思います。



 

『恋愛、借りちゃいました』

  • ギャグゲー路線を行くAsaプロの最新作
    • Asaプロと言ったらストレスが1ミリもないギャグゲー。日常的な笑いとぶっ飛んだヒロインの濃さがウリであり、ライト層から絶大な人気を誇っています。それがAsaプロ。本作は所謂「偽装恋愛」のパターンなのですが、それを一時期流行った「レンタル彼氏」で表現しています。男日照りの各ヒロインたちが、諸事情により男との関係性を築きたいと思い、レンタル彼氏をするのです。それぞれのヒロインに恋人(見栄っ張り同級生A)・愛人(年上枠の塾講)・従兄(妹枠双子)・友人(ブルジョワ系同級生B)という関係性を売りつけます。
    • 本作の特筆すべき点としては、主人公くんの魅力が挙げられるでしょう。主人公くんは学校では根暗な陰キャのフリをしていますが、それはバイト戦士であることを隠すための仮の姿。妹との安定した安寧な暮らしを築くために、奮闘しているのです。当初は高卒での就職を考えていたのですが、妹から大学に進学して欲しいとの願いを受け、カネを稼ぐことになります。そのためバイト掛け持ちで「レンタル彼氏」を始めるのですが、あくまでもビジネスな関係を貫くのです。見栄っ張り同級生Aが切り捨てられるところはグッとくる展開なので体験版だけでもプレイして欲しいところ!しかし、何だかんだいって主人公くんは情に脆いので、一定のラインを越えればアッサリと落ちそうです。果たして、主人公くんはどのように攻略されてしまうのか!?ここが本作の見どころとなっています。