雑録

『リトルシックガール ~桃蜜は妹の香り~ 体験版』の感想・レビュー

優等生に育った幼馴染の妹後輩を引け目に感じ中二病患者の主人公が距離を置こうとする話。
第二次性徴を迎え妹後輩に異性を感じた主人公は自己嫌悪に陥り疎遠になろうとするが…。
性に目覚めるのが早かった妹後輩は主人公の事を想って淫慾に耽る毎日を送っていた。
お互いを尊重するが故に結ばれない幼馴染の絆が丁寧に描かれておりグッとくる。
またコミュ障で中二病の主人公が善良な委員長の偽善さを暴く描写も破壊力バツグン!
幼馴染の妹分の為に中二病と化したのはシュタゲのオカリンっぽいが結構面白い。

お互いを慮るが故にすれ違ってしまう幼馴染の絆

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  • オカリン系中二病の主人公が良い味だしてる
    • 主人公はマブダチ:ジャンとつるんでいる中二病。コミュ障のキモヲタだが義理人情に厚く、中二病の自分を冷静に見つめるところもあるナイスガイ。そんな主人公は中二病の中でも所謂オカリン系中二病。オカリンとはシュタゲの主人公であり、幼馴染のまゆりが祖母を亡くして気落ちしているのを励ますために、わざと中二病であるかのように振る舞うようになった(あるいは励ますためには中二病を振る舞うことしか出来なかった)人物です。本作品の主人公もオカリン系中二の匂いがプンプンするのです。
    • 主人公は表向きには、妹後輩を遠ざける理由として、優等生に育った幼馴染の妹後輩に対して劣等感を抱いており、自分の様なクズ虫が人間関係の輪の中に入ると、妹後輩の価値が下がってしまうことを挙げています。しかし、それはあくまでも一面的なものに過ぎず、本質的には大切な幼馴染に性的欲求を抱いてしまったことに起因していました。幼い時には、何も考えずに接することができた輝かしい時代。しかし第二次性徴の訪れとともに終焉を迎えてしまった懐かしい過去。そんなノスタルジックさが丁寧に描かれ切なさを感じさせる展開となっているのです。
    • しかし、主人公が幼馴染に性的欲求を抱いて自己嫌悪している反面、幼馴染もまた主人公に性的欲求を抱いて発情していたのです。この二人のすれ違いっぷりが、本作品のウリとなっています。
    • 妹後輩以外にも魅力的なキャラたちが用意されており、AIっ娘や炉利ツンドラ等も味があるのですが、とりわけ体験版では委員長の活躍が光ります。委員長は良い子ちゃんであり、クラスでハブが出ないように円滑な生活集団の維持に努めています。しかしそれは単なる偽善であることが中二病の主人公によって指摘され、自らの本性の可能性に気付いてしまうところとか結構グッときて面白いです。

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