ゾンビランドサガリベンジ 第4話「純情エレクトリック SAGA」の感想・レビュー

純愛回後編。純子が既成の価値観を打破し自ら愛を求める話。
今回も幸太郎さんのムチャブリ説教が光り純子の思想を転向させる。
アコースティックからエレクトリックへとギターを持ち換えるのだ!
愛にとってフランシュシュが相応しいかどうかではなく自分が愛を欲しいかどうか。
最後は文字通りギターをぶっ壊し、自らの魅力で愛を虜にする。
こうして愛一人への依存体制から大きく成長し、全国規模への進化が視野に入る。

欲しいものがあるのなら全てを壊して奪い取れ!

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愛を言い訳にするな。お前自身はどうなんだ。仲間に見限られ、出て行かれても当然だと、その程度のレベルしかないと、自ら認め、受け入れるのか。お前が言っているのはそういうことだ!お前自身に魅力が無いと。仲間一人も引き留める力が無いと。自分から認め、放棄している。輝きを見失い、自らの価値を認められなくなった者に、一体誰がついてくる!?[……]ぶち壊せぇ!!輝けない自分を、諦める為の言い訳を、自分で作った枷の全てを、欲しいものがあるのなら、全てを壊して奪い取れ![……]お前自身が輝けば、周りの全てはついてくる!ぶち壊せぇ!紺野純子ォォォォォォォォ(壮大な音楽)

 

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  • 愛に依存しないフランシュシュを作るにはもう一人の伝説のアイドルの存在が必要
    • 1期において佐賀のご当地アイドルとなることには成功したものの、全国規模へのアイドルへの進化には失敗し爆死したフランシュシュ。2期でリベンジを誓い努力を重ねますが、伝説の平成アイドル水野愛へ依存する体質が出来てしまいます。これを打破する為には、水野愛からの自立が必要!ということで、愛をソロ活させ、愛抜きでのライブを成功させるよう仕向けるのです。愛がいない中、メンバーの牽引役となるのは伝説の昭和アイドル紺野純子なわけですが、昭和と令和の価値観に悩み、その高い実力を発揮することが出来ずにいました。さらには愛の引き抜きも目の当たりにしてしまい、苦悩します。そんな純子のポテンシャルを引き出すのが我らが幸太郎さんの役目。上記のような説教をかまし、純子を奮い立たせるのです。幸太郎さんの説教に感化された純子は今までの大人しかった自分にサヨナラし、自らの力で愛を求めに行くのです。待っているだけが美徳であった昭和的女性像の価値観を、欲しければ自分から獲得しに行かねばならぬ令和的価値観へとパラダイムシフトしたのでした。

 

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  • 純子が愛を魅了するという純愛展開。やっぱり愛純じゃなくて純愛なんだよね。
    • 軽快にバンドを打ち鳴らす伝説の山田たえをバックに現れたのは、アコースティックギターからエレキギターへと持ち替えた紺野純子の姿。フランシュシュのメンバーたちが追い求めていたインパクトを巧みに昇華させ、自らの存在を知らしめるのでした。高らかに楽曲を歌い上げると、幸太郎さんから授かったエレキギターを文字通り物理的に破壊!その切っ先を会場の壁で見ていた水野愛に向け、ステージへと引き込みます。自らの魅力で愛をアイアンフリルではなく自分に選ばせたその瞬間でした。そして最後は全員で「目覚めRETURNER」。1期で雷嫌いであった水野愛がすっかり克服し漏電をものともせずにいるところも泣けますね。大成功のうちに前座を収めたフランシュシュ。アイアンフリルに声をかけられると、純子は愛を自らの女扱いし、その前へ立ちはだかるのでした。この前座含め一連の行為はアイアンフリルに火をつけることとなり、ライバル認定され、フランシュシュが全国規模へと飛躍するきっかけとなったのです。

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