ハジラブ Making Lovers「篠原小唄」シナリオの感想・レビュー

大家族を支える屋台骨!バブミ系炉利お姉ちゃん小唄とのほっこり家族ゲー。
小唄は実家である個人経営の居酒屋の手伝いと弟妹の世話に青春を捧げていた。
そんな姿を見た家族たちは小唄が埋没してしまうことを心配し主人公に託したのである。
主人公は居酒屋を手伝いながら大家族に受け入れられ家族の良さを実感していく。
小唄は交際の中で実は肉食系であることが判明し、母の出産を機に自分も子どもを望む。
体験版時点では義父との関係性構築が問題になりそうだったのだが対決イベントは無くアッサリ承認。

篠原小唄のキャラクター表現とフラグ生成過程

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  • 夏休み前の学園編~桜子とのフラグ圧し折りはアッサリ~
    • SMEE恒例のバカゲー・ギャグゲーは小唄√でも健在でテンポよくサクサク進みます。個人的に主人公の正妻系幼馴染とのフラグ圧し折りバーサスイベントがどのように描かれるか気になっていたのですが……すんなりと処理されていました。いつの間にか桜子には小唄と付き合っていることが見抜かれており、主人公を世話する権利が桜子から小唄に譲渡されていたのでした。桜子……あんなに主人公のことを想っていたのに……描かれなかっただけできっとその心中には複雑な感情があったのでしょう。桜子が小唄に連絡を取り、主人公に対してモーニングコールをしたり、ご飯を作りに行ったりすることを止めると告げたというエピソードはちゃんといれて欲しかったかな。けど、これはSMEE作品。ヒロインの重い感情を描くことは主眼とされません。二人のなれそめをクラスで公開インタビューされるよイベントを経た後、夏休みへ突入。

 
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  • 看板娘と居酒屋の手伝い~親父さんからの承認もアッサリ~
    • 夏休み中、主人公はヒロインとの時間を共にするため、居酒屋のお手伝いへGO!小さい子の面倒を見てあげたり、親父さんの仕込みの手伝いをしたりします。体験版ではこの親父さんが小唄のことをたいへん大切にしており、どんな対決が描かれるのか、個人的にとても楽しみにしていました。ホレ、SMEEの姉妹ブランドの一つアサプロの作品『かりぐらし恋愛』では、ヒロインの実家との関係性構築がおもしろポイントになってるじゃん。主人公のことを刺そうとしたくらいだからオモシロギャグゲー的展開が待っているに違いないと期待していたのですが……なんかスゲーアッサリ承認されてしまった……夏休みにおける海への出張販売イベントの歩き売りの場面で、親父さんから実際すごく助かっていると告げられる箇所が、親父さん編のクライマックス。あと小唄がさり気なく日焼けしていくのは芸が細かいと思いました。

 
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  • バブミ系炉利お姉ちゃんは肉食系!
    • さて、居酒屋を手伝ってばかりだとシナリオが成り立ちません。そんなわけで、青春時代を家の手伝いで埋没させてはいけないと危惧された二人は、街へと繰り出したりおうちデートを楽しんだりします。行先をいくつか組み合わせで選べるので、色々な場所での小唄さんの反応を楽しみましょう。バブミ系炉利お姉ちゃん属性である小唄のキャラ表現が実によく描かれていますキャラゲー。また「バブミ系炉利お姉ちゃん」という属性のレッテル張りに対して若干コンプレックスを抱いている小唄に対して、主人公が存在そのものを肯定してあげる所は結構好き。
    • そして最後まで隠されていた属性が「肉食系」。自分の身体が炉利であることを自覚している小唄は主人公が自分に対して性欲を抱いてもらえるかを非常に気にしています。自分の貧相な身体でも主人公が求めてくれることを知った小唄は嬉しくなっちゃってグイグイくるという流れになっています。
    • ラストは身重だった小唄の母親が出産して新しい家族が増えたよエンドを迎えるのですが、赤ちゃんを抱く小唄は今度は自分の赤ちゃんが欲しくなり、主人公にこっこをねだってシナリオは幕を閉じます。義父をはじめ弟妹を中心にもう少し大家族イベントがあるとよかったかなと個人的には思っています。


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ハジラブ感想セット