雑録

『クロガネ回姫譚 -絢爛華麗-』体験版の感想・レビュー

中二。対テロ人材育成機関・学園異能バトル・軍閥警察エージェント・金融戦争モノ。
テロで姉と最愛の幼馴染を亡くし空っぽになってしまった主人公だったが……。
新しい仲間と対テロ鎮圧戦をこなすことで徐々に人間性を取り戻していく。
体験版は系列校のライバル組織との覇権抗争が主軸となって描かれる。
最終的に軍隊・警察・軍需企業・学校など様々な権力機関の駆け引きが展開される。
主人公たちは「可能性」を示すためのモルモットであり「観測」の対象。
ちりばめた伏線と大きく広げた風呂敷を収束できれば面白そう。

割と面白いが、中二的な舞台装置が壮大であり、設定を回収できるかどうかで評価が分かれそう

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  • 【1】テロにより姉と幼馴染を失った傷心ワケアリ主人公
    • 主人公はテロを鎮圧する人材を育成するための学園に通っています。そこでは実際に下請けとして現場に派遣されることがあり、主人公は異能を持つ集団を率いる副長という設定です。体験版の前半では、クールでドライでありカネにガメツイ主人公がなぜ「空っぽ」なのかということが主題となります。過去に拗ね持つワケアリ主人公ですね。大衆に訴求する要素もバッチリです。
    • 主人公は過去にテロにあい姉と幼馴染を亡くしていました。深く傷心した主人公は復讐を誓います。中学生の時には、犯行を行った集団を炙り出すために、各地で爆破事件を起こし、自らがリーダーだと詐称し、犯人集団の再結集を図ったのです。しかしその時には公表されていないだけで、もう既に全ての犯人が死亡または死刑を待つ身であることが明らかになります。主人公はそのことを明かされ、自分がやってきたことは全て無駄であると知り、空っぽになったというワケ。
    • そして逆にその能力を買われることとなり、対テロ人材育成機関に入学したのでした。金にガメツイという設定は空っぽの自分を埋めるための手段に過ぎなかったのさ。主人公以外の攻略ヒロインも一部を除いてワケアリの過去を背負っており、それらのトラウマと向き合いながら任務を遂行する中で、青春群像劇が展開されるというシナリオになっています。

 
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  • 【2】異能バトルと壮大な舞台装置
    • 体験版の見どころの二つ目はライバル校との覇権抗争です。主人公たちが通う岐阜県の第一学園の他に横須賀に第二学園がありそこで同じような組織が創設されます。第二学園のメンバーはリーダーのギアス使い・ギアス使いに依存するヤンキー少女・それと主人公の幼馴染一派(過去のテロで死ななかった人たち)。
    • 体験版では主に2つのイベントが用意されており、1つ目が襲撃犯の鎮圧における共闘、2つ目が第一学園と第二学園のチーム戦です。後者のチーム戦では主人公の作戦が功を奏し、割とアッサリ勝利するのですが、ギアス使いの真の目的は権力の掌握にありました。軍閥官僚やら権力組織やらを使って主人公たちそのものを潰そうとしていたのです。この場面でのギリギリのバトルが体験版最大のクライマックスかな。結局、相手のロボットスーツや装甲車を撃破し、ギアス使いにも一泡吹かせることに成功します。ギアス使いはお目々を隠されると何もできなくなるというオチ。
    • ラストでは、様々な権力集団の中心人物がそれぞれの狙いを匂わせて体験版の幕を閉じることになります。主人公たち異能学園の生徒は、新たな可能性を生み出すためのモルモットであり、観測の対象。使い潰すことが前提であり、そのために種々の試練が与えられるとの趣旨が提示されています。
    • 伏線がちりばめられ、風呂敷がちりばめられまくっていますが、ちゃんと収束できるのかが見ものとなっています。舞台装置は所与のものであってもいいとして、青春群像劇のトラウマ解放はしっかりと描いて欲しいもの。体験版の時点でもう既に主人公のトラウマは解消の方向へ向かいますが、死んだ姉と幼馴染については掘り下げて欲しいと願っています。

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