雑録

ウマ娘「花咲く乙女のJunePride」の感想・レビュー

著明なデザイナーによる新しい勝負服を得るため、それに相応しい気概を試される話。
エアグルーヴは幼少期に抱いた母への憧れと勝負服に恥じない栄光を示すため。
メジロドーベルは衆目に晒されると怯えてしまう自分を乗り越えるため。
カワカミプリンセスは勝負服を着ることで理想の自分になることを証明するため。
マヤノトップガンはキラキラした自分というものを勝負服で体現するため。
ヒシアケボノはちゃんこ鍋のため(様々な個性がレースという場で一つになる事の比喩表現)。
それぞれが勝負服に対する自己の内面性を言語化するよう求められる。

なぜ勝負服を求めるのか?という想いをデザイナーに認めさせねばならない

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  • エアグルーブが勝負服を女帝としての手段としてしか見ていないことで切り捨てられる場面とか好き
    • 【1】著名なデザイナーが勝負服を作ってくれることになり、公募がかけられます。今回のイベントの対象となるウマ娘は5人で、それぞれが自らの信条をかけて勝負服を求めて参戦することになります。特に印象的なのが、メジロドーベルエアグルーヴの先輩後輩コンビでしょうか?メジロドーベルは名門メジロ家に生まれながらも、衆目に晒されることに対して怯えてしまう性格であり、レースに対しても苦手意識を持っていました。そのため弱い自分を克服したいという克己心と自責の念に悩まされているというワケ。個別ルートだとこれを克服させるのがトレーナーの役割なのでしょうが、実装されていない状況でメジロドーベルの支えとなるのがエアグルーヴ。応募すら躊躇しているメジロドーベルの背中を押すことになります。一方でエアグルーヴも幼少期に抱いた母親への憧れを叶えるため参戦することになります。エアグルーヴはママンに憧れており女帝を目指しているのですが、過去にママンが来た勝負服を作ってくれたのが、このデザイナーさんの師匠だったのです。そんなわけで思い入れも一塩であり、イベントに参加することになります。
    • 【2】勝負服獲得イベントは山道を乗り越え教会まで辿り着き、そこで自分の思いを宣誓するというもの。これがデザイナーに認められれば勝負服ゲットとなるそうな。一度は一着でゴールするエアグルーヴでしたが、なんと勝負服を女帝になるための手段としてしか捉えていないと図星を突かれてしまい、再チャレンジさせられることに。エアグルーヴメジロドーベルカワカミプリンセスと共にアイカツよろしく崖を登ることになり、その過程で自分の想いを新たにしていくという寸法になっています。
    • 【3】他方でマヤノトップガンヒシアケボノヒシアケボノは崖から転落してしまい自身の夢を諦めかけてしまうのですが、そこをマヤノトップガンが助けに来るという流れ。空気の読めるヒシアケボノマヤノトップガンがゴールしたら救助班を呼んでねと頼むのですが、マヤノトップガンは葛藤の末に自分の望みを後回しにして救助を優先するという百合友情的展開となります。ヒシアケボノが自らの夢を語る場面でちゃんこ鍋になりたいとか言い出した時には相撲取りの方の曙かよと誰しもがツッコんだことでしょう。ちゃんこ鍋というのは一種の比喩表現で、様々な具材に見立てられるのがウマ娘たちであり、鍋がレース。つまりはたくさんの具材がちゃんこ鍋として一つの料理を完成させるように、様々なウマ娘たちが個性を発揮して一つのレースを作り上げるのだとかなんとか。そんな感じ。ラストはウマ娘たちが教会で勝負服に対する想いを言語化し、その気概を証明します。結論をあらかじめ述べれば5人全員合格し、勝負服を作ってもらえることになります。エアグルーヴが今度は門前払いなどさせぬとばかりに女帝や母親への憧れ以外にも勝負服に恥じない栄光を示したところとか結構好き。

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ウマ娘感想まとめ