『僕と先生の個人授業 体験版』(あざらしそふと+1) (2022-02-25)の感想・レビュー

ピンヒロインもの。くっころ系黒髪女教師(子供部屋おばさん)とシェアハウスする話。
主人公は叔母が経営する一軒家型の寮に一人で住んでいる高校生。
将来に目標が見いだせず漫然と勉強とバイトで時間を潰す根暗陰キャぼっちです。
そのような中、新たに副担任となった新卒女教師が入寮してきてドキドキ一つ屋根の下。
だが1対1キャラゲーなので主人公とヒロインに愛着が湧かないとプレイするのはキツイ。
体験版では魅力の無い主人公と女教師のくっころっぷりを見せられるので正直萎えてしまう。

魅力の無い主人公とくっころ系女教師の恋愛劇

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現代日本が舞台でくっころ口調のキャラ設定
  • ピンヒロインモノの難しさ
    • ピンヒロインモノで主人公とヒロインの1対1恋愛を描く場合、まず主人公に共感できるかどうかが重要になってきます。主人公に自己投影するのではなくプレイヤーは壁1枚向こうから空気や植物のように、関係性を眺めるのを楽しむのです。
    • では本作の主人公はどうかというと……。全く魅力が無い。共感は難しいでしょう。根暗陰キャぼっちな上に、将来に目標が見いだせず、選択肢を増やすためとかいって漫然と勉強しているだけのような人間です。両親とはおそらく死別しており、叔母が経営する一軒家型の寮に一人で住んでいるのですが、つまんねー意地張って自分のバイト代だけで食っていくんだとか言ってます(しかも実際にはバイト代だけでは生活できていない)。目標がないのに勉強しても選択肢が増えるわけないでしょ。大学や学部によって受験科目とか出題内容違うんだから。まず自分の能力と適性とやりたいことを踏まえた上で、家庭の財力を考慮し、受ける大学と学部選ばなきゃーでしょとか思ってしまいます。このライター受験したこと無いのか?
    • 一方で攻略ヒロインはどうでしょうか。こちらも結構残念な感じ。現代日本が舞台なのにくっころ姫騎士のようなキャラ造形。キャラ付けのためなので仕方がないとはいえ、こんなくっころ口調の女教師、学校にいねぇよとツッコミたくなってしまうのは私だけではないはず。あとギャップ萌えをねらってか、典型的なパターンとして炊事できないタイプ。主人公くんの作り置きのカレーをごちそうになった際、次は自分が手料理を振る舞うとか言うのですが、チャーハンのような謎の物体が出されるというオチ。今まで「子供部屋おばさん」であり、家事炊事はお母さんにやってもらってたんだって。くっころ女教師子供部屋おばさん炊事レベル1という凄まじいキャラ設定。
    • おそらくシナリオの予想としては、主人公くんが女教師との同居生活により将来の目標を見出すことができてハッピーエンドとか安易なものになりそう。女教師は主人公くんの為に家事や炊事のレベル上げていくとかになりそう。凌辱モノとかの路線だと授業に失敗して生徒に舐められ闇落ちとかしそうですが、あざらしそふとなのでそれは無さそう。毒にも薬にもならないキャラゲーになりそうです。

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炊事レベルゼロ!子供部屋おばさん
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2022年2月ゲー

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