ゆまほろめ【体験版】(Lump of Sugar)の感想・レビュー

萌木原ふみたけ先生原画集。シナリオは単調でテンポが悪いミステリ風(閉鎖空間モノ)のキャラゲー
ある日突然主人公は外に出られない館で目覚めそこで幼き日に別れた幼馴染たちと再会する。
その館は不思議なダンジョンよろしく扉を開けると構造が変わり部屋の移動にも難儀する場所だった。
体験版はその館の設定が、探索というカタチで読者に説明されるので、非常にまどろっこしい。
設定説明が終わった後謎の男が登場し、主人公が幼少期に大切にしていたお面を残して消え去る。
ようやく物語が進み始めたかと思った所で体験版は幕を閉じる。正直続きを読みたいとは思えなかった。
あと主人公がヒーロー、ヒーロー言っててとても痛々しい。思念体世界とかいうオチにならぬことを願う。
擁護しておくと朱門優や冬茜トムがライターをやっていた時代はこのメーカーのシナリオも良かったんですよ?

シナリオがいつも残念な感じで「萌木原ふみたけ原画集」どまりになってしまうランプオブシュガーの最新作

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幼少期に離ればなれになった幼馴染ズとの再会
  • 閉鎖空間モノなんだから体験版で脱出条件(物語の目的)の提示くらいまではやって欲しかった
    • ひたすら萌木原ふみたけ先生の原画を出し続けるランプオブシュガー。今回は外に出られない館ということでミステリ風の閉鎖空間モノで勝負を仕掛けて来たぞ!しかし前例通りシナリオにはあまり期待が出来そうにもなく残念な感じ。キャラゲーで終わりそう。
    • 内容については、ある日突然主人公が閉鎖空間の館で目覚め、そこで幼少期に散り散りになった幼馴染たちと再会するという流れ。唯一イレギュラーな存在となるのが館に先住していたケモミミの娘。このケモミミは外には出られないから自分と遊んでくれという。主人公たちは館に来る前後の記憶を失っており、外に出てやることがあるという焦燥の思いだけは残っていた。当初は館から出るために躍起になるが、次第に長期戦を覚悟しケモミミと遊ぶことを受け入れていく。館では外に出ること以外、念じれば様々な部屋に行けることが判明し、安定した空気が漂う。
    • だがその束の間、主人公は謎の男と遭遇。得意の空手で暴力に出るが、謎の男はお面を残して消え去る。そのお面とは主人公が幼少期に愛用していたスーパーヒーローのお面であった。思わずノリノリで装着すると謎の記憶が混流。幼少期に遊んだ幼馴染は攻略ヒロインの3人だけではなく、まだ一人いたことが匂わされる。おそらくこれがケモミミ炉利なんでしょうね。こうしてようやく物語が動き始めたかと思った所で体験版は幕を閉じる。舞台設定の説明とヒロインの紹介程度の体験版なのにテンポが悪いせいかひたすら長く感じた。そして読み終えても何も残らないという。単に萌木原先生が描く可愛いキャラたちを眺めているだけのキャラゲーであった。
    • あと特筆すべき点として主人公の痛々しさが挙げられる。かつては女顔で虚弱であったため女の子に間違えられていたとかいう主人公。それをバネにして男らしさに憧れており、その象徴がスーパーヒーローであり、事ある毎にヒーローヒーロー言うので果てしなくウザく感じられてしまう。どっかの正義の味方マンかよというようなノリ。この主人公を受け入れられるかどうかで作品を読み進められるかどうかが決まりそう。

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閉鎖空間の館で遊んでとねだるケモミミ炉利
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2022年6月ゲー