サメと生きる七日間【体験版】(CUBE)の感想・レビュー -

キャラゲーかと思いきやループモノサバイバルミステリー。
蛸神信仰が残る離島生活で記憶喪失となった主人公が鮫を巡る謎に挑んでいく。
1周目は登場キャラと舞台装置の紹介がメインで祭を生き延びられず死んでループ。
殺害された妹の麗水、鮫の擬人化くーこ、サメハンター天音がメインヒロイン。
蛸神信仰・サメの謎・ループの真相をきちんと描ければそれなりの作品にはなれそう。
CUBEは前作もそうだが単なるキャラゲー路線から舵を切ろうとして失敗した感があるな。

記憶喪失主人公・蛸神信仰のある離島・サメの擬人化・ループモノミステリー

蛸神信仰とサメの擬人化がもう少ししっかり描写されていればなぁと思う。
- CUBEっていうと学園モノのキャラゲーでしょ？前作セカイ系終末ものやったけどさ。と思っていたら、今度はループモノミステリー。ノベルゲー業界では手垢のついたテーマだ。海で溺れて記憶喪失になった主人公が離島生活に馴染んて行くまでが体験版での導入部。こうして島民の女の子たちとの心温まるハートフルコメディーが描かれていきそうな流れに見せかけて置いて、実はミステリーとなっていく。主人公が抱く一般常識と島民たちの常識の違いが浮き彫りになっていくのだ。
- まずは蛸神信仰。この島では蛸が神聖な生き物とされており、食べてはいけないとされているのだ。また一般的な蛸とは異なる異形の姿をとっている。この蛸神の伝承を解き明かすことがミステリを解決する鍵となりそうだが体験版では触れられず。個別√で扱われるのかな？
- もう一つはサメの謎。メインヒロインが鮫の擬人化なのだが、この離島では蛸神信仰に加えて鮫に関する理解もまた常識とは異なっていた。鮫が人を食っても誰も悲しまず平然と日常生活を送っているのである。そして鮫退治は東京からやってくるというサメハンターの天音に任せておけばよいという展開に。体験版ではぼやかされたが多分天音がくーこを殺してしまっているのか？
- 以上のように蛸と鮫を巡る伏線が散りばめられているが一周目はキャラ紹介と舞台装置の提示がメインなので何も解決できないまま主人公は祭の日を迎えて死ぬ。だが今度は記憶を維持したままn+2周目を迎えることができた。おそらくヒロインを攻略して個別√に入る毎に徐々に謎が明かされていき、最終的にグランドルートに入るという展開になるのであろう。ただ体験版の時点では余り攻略ヒロインに魅力が感じられず、蛸と鮫のミステリーも興味深いものではなかったので、この辺どうなるんだろうねって感じ。