めざせポケモンマスター　第2話「サトカス2023～無印編20話(97年8月12日)でカスミが浴衣を着て髪を下ろした時にサトシがトゥンクした姿を見てサトカス派になった人は多そう～」の感想・レビュー -

元祖ジャリガールこと最初のサトシさんのヒロインであるカスミと再びコンビを組む話。
サトシさんはシリーズ毎に違うヒロインと旅してきたが、カスミが一番長かった印象。
今回はサトシが世界王者になったことにインスパイアされたカスミが再び旅に出た経緯が語られる。
と、いうことはもしかしてわざわざサトシさんを探して会いに来たのか！？
内容としてはウデッポウのゲット権を巡って釣り勝負をした後、バトルをすることになる。
初代勢としては当然スターミーを期待した所だがカスミが出したのはニョロトノであった。
最終的にニョロトノがヘイガニを下してカスミがウデッポウをゲットしサトカスは一緒に旅することになる。

サトシさんが2023年にカスミと再びパーティーを組むまで～スターミーはいない～

サトシさんの現在の人格形成に影響を与えたのはカスミ(とタケシ)かと思うと感慨深いよね
- 今回はカスミ回。何だかんだ言ってカスミは結構登場している気がする。そんなカスミだがサトシさんの人格形成に大いに影響を与えた人物として有名。サトシさんは現在でこそ年上には敬意を払って敬語もきちんと使い、年下には優しく接するが、初期の頃はまだキャラが定まっていなかったせいか結構酷い人格をしていた。ポケモンに対して接する態度も結構酷かった。それが旅の中で成長していき、サトシさんの現在の性格に落ち着いて行ったのである。それを思うとカスミやタケシが旅に同行して(婉曲的にはといえ)サトシさんを育てていったと言っても過言ではない。他のヒロインでは知り得ないサトシさんの幼さの部分というか黒歴史の部分を知っていることこそカスミの強みなのかもしれない。

ウデッポウをめぐる戦い～サトカスはケンカップル～
- そんなわけで懐古厨に人気の高いカスミが最後の旅にも登場。カスミ曰くサトシさんが世界王者になった姿を見てインスパイアされハナダジムを姉たちに任せて旅に出たのだとか。サトシさんに影響されたということは、意図的に探していたんじゃないかと邪推してしまうね。そんなわけで今回のサトシさんとカスミの気の置けない仲を表現するために、ウデッポウのゲット権を巡って争う姿が描かれる。まずは釣り対決。どちらが先にウデッポウを捕まるかで競争。カスミが失敗すればサトシさんがからかうし、サトシさんが馬鹿をやるとカスミがおちょくってくる。子犬のじゃれ合いのような関係がステキに映し出される。

スターミーの思い出
- その後はウデッポウ自身からの提案で二人でバトルをして勝った方がゲットすることに。ここで懐古厨ならカスミが繰り出すのは当然スターミーであると期待する所。無印編61話でハナダジムに預けられたとはいえ、ハナダジムに帰っていたなら再び連れてきてもいいじゃん？カスミといったらスターミーでしょ。それは蘇る遠い日の思い出。ゲーム版(ポケモン緑)でバブル光線によってリザードが海の藻屑となった記憶。ニンテンドウカップ97でもエースを張っていたしね(当時の小学生たちは夕方のテレ東で渡辺徹が司会をするマリオクラブという番組でポケモンバトルに出場するのが夢であり、それこそポケモンマスター目指してそこら辺の駄菓子屋とかで野良試合をして腕を磨いたのである。まさこ・ケンタロス・ラプラス・サンダース・ゲンガー・フーディン……何もかも懐かしい)。アニメ版のスターミーの鳴き声がウルトラマンのような声だったのも衝撃だったものよ。と、すれば当然の如くスターミーを期待するでしょ？しかしながらカスミが繰り出したのはニョロトノ……。しかもこのニョロトノは世界王者であるサトシさんが繰り出したヘイガニに勝利してしまうのであった。こうしてカスミがヘイガニをゲットしたものの、ウデッポウはヘイガニと恋が芽生えてイイ感じになり、特訓をつけてくれるというオチ。

サトカス2023
- 最後はカスミと別れて一人で旅を続けるサトシさん。しかしサトシさんをストーキングしているのはラティアスだけではなかった！カスミもまたサトシさんと一緒に旅をするために後をつけていたのである。しかも見つけてほしいのでバレバレな尾行である。嗚呼、サトカスの尊さよ。こうしてサトシさんはまたカスミと旅をすることになった。カスミといるとサトシさんは本当に素が出せるというか年相応(10歳)に振る舞えるので微笑ましいね。しかし残り9話で終わるとはいえ、こんなに懐古厨向けでは現在の小学生たちは見ていて楽しいのだろうか。いやもう小学生がポケモン見ないから主人公交代して刷新を図るのか……。