元超大物歌手で現大手会社社長から才能を見込まれた咲良うたが自己の歌を見つめ直す話。
咲良うたは自分の感情が高ぶると歌わずにはいられない。先天的にうたは歌と共にあったのだ。
そんな咲良うたはある時偶然実家の喫茶店に来た大手会社社長に歌を聞かれスカウトされる。
響カイトのライブを見て影響された咲良うたは自己もアイドルになりたいという欲求を抱く。
スカウトを受けた咲良うただが、彼女の前に待っていたものは「喉を大事に」という命令。
厳重な管理を受けることになり好きな時に歌えないという苦痛に苛まれることになる。
だが失って初めて自己と向き合えることもまた事実。咲良うたは自分にとって歌と何か哲学する。
カイトさんと逢瀬し考えを深めた咲良うたは誰かをキラッキランランにしたいだけではないと知る。
咲良うたは自分が歌いたいから歌うのだという始原的理由に辿り着き、社長のスカウトを断った。
自己の栄達の手段とか誰かをキラッキランランにしたいとかではなくて、自分が歌いたいから歌うという哲学


- 咲良うたにとって歌とは何か?
- プリキュアは中学2年生が主人公であることが多く、中学2年生といったら第二次性徴による体の変化やアイデンティティの確立に悩む年頃である。そんなわけでこの年代になると自分を見つめ直し、自分が一体どのような人間なのか、どのようにして生きていくのかを考えることが発達課題となる。咲良うたは歌が好きなわけだが、自分にとって歌とは何かを内省するシナリオが描かれることになる。きっかけとなるのは大手会社の社長によるスカウト。響カイトのライブに影響されていた咲良うたは皆をキラッキランランにしたいという思いからスカウトを受ける。だが彼女に待っていたものは徹底的な管理教育。喉を大事にすることが第一優先で歌いた時に歌えなくなってしまうのだ。社長の意図を知るうたはできるだけ指示に従うが、次第に疲弊していく。自分にとって歌とは何だったのか?咲良うたは失って初めて歌の大切さを知るのだ。咲良うたが自分の歌とは何かについて答えを見つけるきっかけになるのが、カイトさんとの逢瀬と仲間からの激励。咲良うたが日常生活の中で他意もなく歌っていたことが皆の救いとなったのだ。咲良うたは皆を救いたいとかそういうのじゃなくて、自然に歌っていたうたの歌により皆が勝手に救われていたのだ。こうして咲良うたは自分が歌いたいから歌うのだということに気づき、スカウトは丁重に断ることに。だが自己の行動原理に気づいた咲良うたは人間としての魅力がまた一段と磨かれ輝いていたエンドとなる。



