フリーレン26話感想「1級魔法使い試験(9)フェルンのために隙を作るとか言っときながらフェルンに隙を作らせるのが目的だったフリーレン様」

フェルン、複製フリーレンがちょっとムッとしただけで粉砕されるが、最初からこれが狙いだった話。
複製体との激しい魔法戦が繰り広げられる中、フェルンは複製フリーレンを殺せなかった。
消耗戦に陥りフリーレン様は何度も隙を作るが、未熟なフェルンではそれを活かしきれない。
で、あるならばもっと大きな隙が必要だ。フリーレン様は身を挺して大きな隙を作ることに成功。
フェルンはここぞとばかりに魔法を叩きこむがフリーレン様の前には児戯にも等しかった。
ちょっと本気を出した複製フリーレンにより一瞬にして杖を砕かれ壁に叩きつけられるフェルン。
だがこれによって複製体に隙を生み出し本物フリーレン様が勝利するきっかけになった。
フリーレン様、最初からフェルンに隙を作らせることが目的だったですね……。

フリーレン様がフェルンを煽った時点で、フェルンをデコイに使う気マンマンだったのかもしれない

フェルン、フリーレン様を殺せたと思いきや、甘かった

フリーレン様は魔力探知が途切れる瞬間があるので、その隙をつけば殺せると豪語するフェルン。その案が採用され、フリーレン様本体が複製体の隙を作って、フェルンが攻撃を仕掛けることになった。だがその考えは甘かった。フェルンの奇襲は失敗に終わり消耗戦へ突入。その後もフリーレン様は何度か隙を作るのだが、未熟なフェルンではそれを活かしきることができなかった。

結局フェルンは戦闘に関与できず忸怩たる思いをする。そんな状況はフリーレン様にとって想定内であり、自分が大きな隙を見せれば、相手はもっと大きな隙を見せるであろうと作戦を立てていた。複製体の猛攻をわずかな手傷でしのぎ切るフリーレン様。ここぞとばかりにようやくフェルンの活躍が始まる。フリーレン様の知略が高かったのは戦闘前にフェルンを煽り散らかしていたこと。自分はフェルンを舐めているから複製体も油断して隙を作るよと述べていた。なのにフェルンはその隙を活かせなかった。だからこそ、隙が出来た今こそ、魔法をブッパしまくるのである。フェルンは攻撃を決め、複製体をかたわにすることに成功し、勝利を確信する。

だが本気を出したフリーレン様にとってフェルンなど児戯にも等しく、一瞬の衝撃波で杖を粉砕され、フェルンは壁に叩きつけられてしまった。だがこれこそがフリーレンの狙いであり、複製体がちょっとフェルンに気を取られている隙が、決定的な隙になったのである。最初からフリーレン様は自分が隙を作る気なんて全然なく、フェルンをデコイにして自分が決める気マンマンだったってことがハッキリわかんだね。こうして複製体を倒し、その奥で複製体を生み出していたボスも撃破し1級試験を突破したのであった。

その他の足止め組は、リヒターのことをおっさんと言っていたラヴィーネがなんか良い感じの雰囲気になっていたり、エーレがヴィアベルにこれまたおんぶをねだっていたり、感覚派魔法使いが服や髪は切るものだからいくら魔力がこめられていても切れるよと圧勝したりしていた。デンケン戦やフェルン戦も見たかったな。

フリーレン様の前には児戯にも等しいフェルン
隙を作るのはフリーレン様ではなくフェルンの方だったんだ!
フェルン、魔法の高みを知り、フリーレン様を殺せるとか豪語したことを恥じる
ミミックエンド