中等部のボーカルレッスンでは独壇場であった手毬が高等部では紗希というライバルを得る話。
中等部時代の授業では手毬しか挙手せずトレーナーも困っており結局は手毬が全てやった。
手毬は自分の存在が周囲を委縮させているとは考えも及ばずクラスメイトたちを見下していた。
だが高等部に進学すると手毬の独壇場とはいかなくなる。学年首席の稀咲が台頭してきたのだ。
これにはボーカルトレーナーもニッコリ。手毬は入学したばかりなのに度胸があると評価する。
だが手毬と同じで咲季もやりたがり症候群であったため二人は競合するようになっていく。
何事も一番でなければ気が済まないと宣言する稀咲に手毬はワガママであると喧嘩腰で挑む。
最初は咲季の度胸を認めた手毬だったがわざわざ張り合ってくることに苛立ちを隠せない。
手毬以外にも挙手してくれる生徒が増えたのはボーカルトレーナーにとって幸いであった
サポカ的のタイトルからすると、手毬の欠点であるペース配分を扱い、最初に全力を出し尽くして後はバテてしまうことをやるのかと思われた。だが内容は中学時代のレッスンでは手毬以外誰も挙手しなかったが、高等部になると咲季が出現するようになったという話であった。
初星学園中等部。手毬が在籍していた時代、そのクラスのボーカルレッスンでは手毬以外に挙手する生徒がいなかった。ボーカルトレーナーが挙手を求めても、手毬以外誰も手を挙げないのである。結局は全てを手毬がやることになり、手毬はやる気が無いのになぜ入学したのかと周囲を見下していた。手毬は中学トップアイドルユニットSyngUp!の一員であったため、周囲を威圧していたことが予想される。ボーカルトレーナーは授業づくりに難儀しており、高等部に入ると生徒数も増えるので、もっと積極性を持つようにと指導する。
そして高校に進学。ここでも手毬の独壇場…かに見えた。だが同じクラスには学年首席の咲季がおり、彼女もまた積極的に挙手するタイプであった。これによりボーカルトレーナーは授業がやりやすくなったのでニッコリ。咲季の積極性を評価し、手毬もまた咲季の度胸を認める。だが咲季は積極的を通り越して、何事も一番出ないと気が済まないタイプであり、自らもそれを公言するのだ。苛立ちやすい手毬はこれにはムカつき、咲季に対してワガママだといいと食って掛かる。しかし咲季もこれくらいで動じるタイプではなくアッサリとワガママではなくやる気があるのだと返す。またトレーナーも手毬の独壇場より二人が切磋琢磨をする方が良いので、イイ感じに二人をコントロールしていく。手毬は咲季の度胸を認めたのとは打って変わって、自分に張り合ってくる変な奴だと機嫌を損ねるのであった。