千奈へのアイドル指南を通し、ことねがなぜアイドルでカネを稼ぎたいのか再認識する話。
藤田ことねのアイドルとしての初仕事は、倉本千奈へアイドルの心構えを説くことであった。
ことねは中等部時代のビリのドンケツから成りあがった存在として一目を浴びていた。
その理由は犬束Pが自分のプロデュースの手腕の成功例としてブログで紹介し小銭を稼いでいたから。
底辺からの成り上がりというキャッチフレーズに惹かれた千奈が指南を請うたのであった。
だがカネを稼げるのは"一流"であり別にアイドルじゃなくても良いという犬束Pの言葉が突き刺さる。
ことねはなぜ自分はアイドルでなければダメなのかということに向き合わざるを得なくなるのだ。
ことねのアイドル論を聞いたことにより千奈は自分のアイドルの理想像を見つけ出す。
ついでに犬束Pが千奈の長所を指摘し、ことねがそれっぽいことでまとめるとお仕事は完了する。
ことねは改めて犬束Pにアイドルで稼ぎたい(=一流のアイドルになる)宣言をしてオチとなった。
おカネ大好きなことねだが、なぜアイドルでカネを稼ぎたいのか。他の職業じゃダメなのか。
今回のゲストキャラは倉本千奈。犬束Pは「底辺のことねの這い上がり物語」をプロデュース実績記事としてブログで販売しており、それを読んだ千奈が指導を請いたいと依頼したのである。だがその本質は犬束Pがことねに対し、なぜアイドルなのかを突きつけるものであった。ことねは千奈から色々と質問をされるのだが、カネ関係の俗っぽい受け答えしか出来なかった。そんなことねに対し犬束Pはアイドルは儲かるが、儲かるのは"一流"であり、アイドルじゃなくてもいいと宣告するのだ。これを受けた上で、ことねは何故自分がアイドルでカネを稼ぎたいのか。その理由と向き合い、千奈に語るカタチで再認識していくことになる。
ことねが千奈に語った自分がアイドルになりたい理由は以下の通り。「ステージを見れる日が楽しみ過ぎて、"その日"を生きがいに生きていけるとこ。見てるだけでむげんに元気がもらえるとこ。明日が未来が楽しみになる。そんなパワーをもったアイドルが大好き。そんな"アイドル"になりたい!」。ことねのアイドル論を聞いた千奈はそれに共感し、自分もまたアイドルに対する理想像を見つける。千奈にとっての"アイドル"は「理想のかっこいい女性」なのだという。
千奈を通してことねは自分がアイドルになりたい理由を再認識できたし、千奈も自分の理想像を言語化することができた。これに加えて犬束Pはきちんと千奈に具体的な助言を行う。千奈の長所は上流階級の文化資本に裏打ちされた所作、言葉の美しさからくる"品"、そして愛くるしい見た目と性格からくる"親しみ"。これらが千奈の魅力ポイントであり、伸ばすべき強みであることをアドバイスする。そしてことねが「いっしょに"底辺の星"になろう!」と締めれば任務完了。感激した千奈から大金をふんだくった。初めてアイドル仕事でカネを稼いだことねは嬉しくなり、改めて「アイドルで"おカネ"稼ぎたいよ!」と宣言した。それ即ち犬束Pが云う所の"一流"になるということの彼女なりの決意だったのかもしれない。
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