【感想】学園アイドルマスター「かちこちストレッチ」(2024/06/19)を読んだ。

元アスリートで屈強な肉体・体力を持つ咲季に対して手毬がライバル意識を燃やす話。
月村手毬は自分では努力をしていると思い込んでおり過剰とも言うべきトレーニングを課していた。
だが上には上がいるものであり、手毬のトレーニング量など物ともしない存在がいた。
それが元アスリートの咲季であり、柔軟性・体力・ダンスのキレ、どれをとっても手毬以上。
そのため手毬は勝手に対抗心を燃やし無理して咲季についていこうとしたため足を捻挫してしまう。
手毬は自己卑下して咲季から優しい言葉を貰おうとするも、それもそうねと追い打ちをかけられる。
悔しがる手毬に対して、実力をつけてから私についてくることと強者っぷりを見せつけるのであった。

自分を誰よりもストイックに努力していると思い込んでいた手毬の自意識を咲季が打ち砕く!

自分の努力量を軽く凌駕する咲季に対抗意識を燃やす手毬

月村手毬は後先考えずに全力で挑み体力を使い果たしてしまうペース配分が出来ない女の子。ライブでも最初から全力投球で体力が最後まで続かないという悪癖を持っていた。中学時代にそれをフォローしていたのが美鈴たちで手毬がバテ無いようにペース配分をしていたのである。だが手毬はそれが足枷に感じ、チームメイトが全力でやってくれず足を引っ張ると言い出し、ユニットは空中分解して失敗に終わった。そんなわけで手毬自身は誰よりも自分が頑張っている、努力していると思い込んでいるのであった。

そんな手毬の自意識を見事に打ち砕くことになるのが元アスリートの花海咲季。手毬の身体能力を軽く凌駕する咲季は、手毬よりも厳しいトレーニングを難なくこなしていたのである。柔軟においては手毬が身体の固さを見せたのに対し咲季は軟体動物もかくやという柔らかさを見せつける。またダンスレッスンにおいても平然と踊る咲季に対して手毬は息も絶え絶えになってしまう。それでも手毬は持ち前の負けん気で食らいついていくのだが、身体がついていかず足を捻挫してしまうのであった。

咲季は怪我の対応にも慣れており手毬を休ませるとテーピングで処置を施す。手毬は強がって自己卑下を始めるのだが、ここでも咲季はメンタリティの強さを見せる。これまでの手毬の周囲にいた人物たちは、おそらく手毬が自己卑下を始めたらそんなことないよとフォローしてくれていたのだろう。だが、咲季は平然とそれもそうねと断罪するのである。優しい言葉を期待していた手毬は肩透かしを食らい忸怩たる思いをする。そんな手毬に対し、咲季は実力をつけてから私についてくることと助言する。これに対しても手毬は憎まれ口を叩くが、咲季に軽くあしらわれてオチとなる。

咲季に完敗する手毬
優しい言葉を求めて自己卑下した手毬を咲季が正論で断罪する!
かちこちストレッチ

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