【感想】ふつうの軽音部44話「はとっちをパラダイムシフトさせるための機能的役割を持つたまき先輩過去編」

挫折から立ち直れる強さを。前回覚悟ガンギマリとなったたまき先輩が挫折をバネに成長する話。
喜多の誘いに改めて乗りバンドを再結成したたまき先輩。女友達にも理解者が出始める。
人徳のおかげで陰口を言いふらす元バンドメンバーに対し面と向かって反論する友人もできた。
自分の苦労を元に後輩を励ますことで慕われ、学校生活も輝くようになっていった。
かつての挫折があったからこそ、今が輝く。はとっちはそんなたまき先輩を見て新たな段階へ至る。
突如たまき先輩編に入ったのは新シリーズへの序曲だったというわけさ。

挫折から立ち直る強いたまき先輩。大好きというものがあるのは強い。あと恋心を封じ込めた喜多くんとか。

たまきへの恋心を封じ込める喜多

挫折した後も人生は続く。人生に失敗はつきもの。潰れるか立ち向かうか。たまき先輩は後者を選んだ。人徳のおかげで理解者がいたのも大きかった。陰口を言いふらす元バンドメンバーに対して面と向かって反論してくれる友達ができた。また喜多は純粋なるバンドメンバーとしてたまきを支える決意をし、恋心を封じ込める。わざわざ告白のような前振りをするが、推し活のアイドルを紹介し、バンドも忙しくなるので恋愛などしないと宣言し、たまきの居場所を作ってあげたのである。こうしてたまき先輩の学校生活は輝きを取り戻す。またその挫折は後輩たちへのアドバイスにも繋がっていった。挫折は意味が無かったのではなく、挫折があったからこそ、大きく成長できるのだと言うことを体現してみせた。高校3年間を想起しながらたまき先輩は軽音部に所属し頑張りとおすことができた自分を肯定できたのである。(読者へのメッセージ性としては挫折があったとしても辞めずに継続は力なりで頑張るぞと思わせる効果があるのだろう)。こうして突如たまき先輩編が挿入されたのは、同じ様に挫折を経験したはとっちに道を指し示すものであった。たまき先輩の想いははとっちに大きく影響を与え、次の段階へとパラダイムシフトさせるものであった。たまき先輩の後夜祭ライブを見たはとっちがハロウィンライブで何を目指すのか!?次回はたまき先輩編のクライマックスでライブがスゴイらしい。座して待て!

たまきのライブははとっちをパラダイムシフトさせた

ふつうの軽音部感想まとめ