ブルーアーカイブ「白石ウタハ」絆ストーリーの感想・レビュー

職人肌で自ら作成する工作物に強いコダワリを持つ煤と油と汗に塗れる機械工学系少女の話。
白石ウタハは機械工学系少女で機械が出て来るシナリオには必ずと言っていいほど絡んで来る。
その気質は職人肌であり工作物には強いコダワリを持ち、非合理とすら言える情熱を注ぐ。
ウタハの情熱は応援団としての適性も備えており、体育祭では学ランを身に纏い応援してくれるぞ。
一方で乙女な側面も持ち、機械弄りには不可欠な煤と油と汗に誇りとほんの少しの恥ずかしさを見せる。
機械修理の際先生を汚してしまうと気後れするも手伝ってもらうことに嬉しさを感じるイベントは至高。
ネイルアートでは乙女としての爪の綺麗さと職人であるが故の爪の汚さを題材に内面が丁寧に描かれる。

白石ウタハのキャラクター表現とフラグ生成過程

先生に手伝ってもらうことに快感を得るウタハ

白石ウタハは機械工学系少女。職人肌のコダワリを持ち、汗と油と煤に塗れて機械工作に情熱と青春を捧げていた。序盤は頑固な陶芸職人のように作り上げた制作物が気に入らないと破壊しまくったり、本物の犬をロボットペットだと思い込んだりと突拍子も無い様子が目立っている。

だがそんなウタハが持つ乙女らしさの部分に焦点が当たるとその人物像の印象がガラッと変わる。彼女は職人らしく汗と油と煤に塗れており、それを意に介さず寧ろ誇りに感じている一方で、それはそれとして年頃の乙女としてほんの少しだけ恥じらいを持っているという複雑な心境が描かれるのだ!このシーンのウタハは至高な感じなのでおススメ!是非読んで欲しい箇所である。通常版のメモロビイベントではウタハの機械工作を見学するのだが、先生を汚すまいと気を使っていたウタハが、先生が手伝ってくれることに嬉しさを感じてしまい一緒に作業を進めていくことに喜ぶ様子がグッと来る。また先生の部屋に白衣を忘れた際には体育祭で使用したが学ランで作業していたのだが、先生に匂いを嗅いでもらった後に一度も洗濯をしていなかったことに気付き、慌てて着替えて来るという恥じらいを持つ。

個人的に大好きなイベントはネイルアートのイベントであり、自分の手に誇りと恥じらいの二面性を持つウタハの心境が素晴らしく描かれている。機械工学系少女なウタハの爪はひび割れて汚れているのだが、ウタハは自分の手にプライドを持っている。だが爪のケアとお手入れをしてもらい綺麗になった爪を見るとその美しさに喜ばずにはいられない。しかし、それでも、爪を美しく飾れば機械弄りに支障が出るのも事実であり、また普段の自分を否定する事にも繋がる。それ故、小指だけネイルアートしてもらうという行為に彼女の内面の葛藤が表象されているのである。その他、学ランイベントでは失われた文明であるマスゲームを機械で再現したり、応援ロボの代わりにウタハ自ら応援しに行ったり、カラオケでへんてこりんな応援歌を作詞作曲したりと様々な活躍を見せた。
 

自分の汚れた手に誇りとほんの少しの恥ずかしさを持っているウタハ
自分の手が汚れていることは誇りなのだが、それはそれとして小指だけネイルしてもらう心境
先生に堂々と匂いを嗅いでもらうも、洗濯していないことに気付き恥ずかしがるウタハ
メモロビはマスゲーム