歴史-文献

加藤陽子『満州事変から日中戦争へ』(岩波新書)感想メモの断片

日中戦争は討匪戦と見なされており、報償・復仇という見解が強かった。 当時の日本の為政者や国民がいかなる経緯で復仇を主張するようになったかのかを解き明かすことがテーマとなっている。テーマの視点となっているのは以下の通り。 満蒙特殊権益 ヴェルサ…

中嶋嶺雄『中国 〜歴史・社会・国際関係〜』(中公新書)〜pp148

東洋史概説の講義で紹介された参考文献のうちのひとつ。 清朝打倒から中国文化大革命までを一連の革命として概説。 中国共産党内部で毛沢東が権力を握るまでの過程と、当初の革命は社会主義革命でなく中華人民共和国成立から社会主義国家へと改造されていっ…

小田中直樹『日本の個人主義』(ちくま新書)

大学での講義のため必要に駆られて読む。「自律」というコトバをキーワードに論を展開していく。 大塚久雄の「自律」を叩き台にして、それを批判するポストモダン、反パターナリズム、民衆文化論、総動員体制論、ネオリベを引き合いに出してそれに反論する。…