【感想】ブルーアーカイブ「革命のイワン・クパーラ~髭とプリンとレッドウィンター~」(2021.04.29-05.13)

ソ連をイメージした学園でスターリンをモチーフとした炉利会長が失脚した後、再び権力を取り戻す話。
炉利会長チェリノがとにかく不快さを感じさせるキャラであり作中のキャラからもムカつくと評されている。
能力も無いのに権力の座に固執し甘い汁を啜って少しでも気に入らないことがあるとすぐに粛清を言い渡す。
実際の政治は補佐役のトモエが全て担い、彼女が実権を握っていて、チェリノは単なるお飾りに過ぎないのだが。
シナリオは無茶苦茶な指示を出すチェリノがクーデターを起こされてしまい権力の座から転落する所から始まる。
チェリノは復権のために流刑囚・インテリゲンツィア・プロレタリアートを率いて暴力革命を起こす。

スターリンを戯画化したキャラであるが故に仕方がないとはいえチェリノはプレイヤーに多大なストレスを感じさせるキャラ造形

少しでも自分の気に入らないことがあれば些細な事でも粛清するチェリノ

レッドウィンターはソ連をイメージした学園でありそのトップであるチェリノはスターリンをモチーフとしたキャラになっている。そのためか権力に固執する一方で勝手気ままな命令を出し、少しでも気に入らないことがあると粛清しまくるという設定である。作中のキャラからも、チェリノはムカつくと評されており、読んでいてあまり好ましく感じるキャラではない。

そのためチェリノはクーデターを起こされて失脚してしまう。直接的な要因はチェリノに粛清されることを怖れた腹心のマリナが反旗を翻したからであった。こうして失脚したチェリノは単なる炉利と化したが、彼女には参謀のトモエがついていた。と、いうよりも実権はトモエが握っており、チェリノは単なるお飾りであるにしか過ぎなかった。こうしてトモエの支えにより、チェリノの復権を描くのがこのイベストの内容である。

失脚したチェリノは各地を放浪するが、そこで味方を増やしていく。流刑地では飲み比べを行って盗撮犯ノドカやアル中シグレを仲間にし、図書館では稀少本を餌にモミジを釣ってインテリゲンツィアを味方につけ、土木現場では急進的左翼運動家のミノリ手を組みプロレタリアートの支持を得る。一方チェリノを追い落としたマリナは権力の甘い汁に浸っており、お飾りであったチェリノなど何もできないであろうとタカを括っていたが、膨れ上がった大衆労働者を前に暴力革命に屈することとなった。

こうしてチェリノは権力の座に返り咲くことに成功。だがチェリノは何も学習しておらず、ただひたすらこれまでと同じように権力にふんぞり返って甘い汁を吸い続けることしかしない。もう少しチェリノ精神的成長とかが描かれればこんなにもムカつくキャラではなかっただろう。

わがまま放題なチェリノは周囲のヘイトを高めていく
皆からムカつかれているチェリノ