もういっぽん! 第7話「秘密兵器先輩」の感想・レビュー

先輩が引退し部員が1人になったことで退部した姫野紬が新生柔道部に復帰する話。
部活の醍醐味の一つは仲間と一緒に頑張ることでありソロで壁打ちを続けるのは辛い。
顧問の先生は乱取りをしてくれたり出稽古を組んでくれたり色々と良くしてくれたのだが。
ひたすら一人で練習を続けることは姫野には耐えられなかったのである。
そんな姫野を変えることになるのは同中出身の他校の友人:白石亜実が引退を伸ばしたこと。
姫野は白石が園田たちとの試合により柔道への情熱を取り戻したことを知る。
園田たちの練習風景を見学した姫野は顔から落ちる園田を見て感化され柔道部復帰を決める。

焼け木杭には火をつけるには

先輩の引退により部員が一人になった虚しさに耐え切れず旧柔道部を退部した姫野紬
  • 姫野紬回。高校生活における柔道への未練を再燃させる!
    • 今回の主役は姫野紬。彼女は高3であり、かつての柔道部員であった。だが先輩たちが引退し、一人で柔道部を続けることが精神的に辛くなり、逃げ出してしまったのである。顧問先生は色々と良くしてくれており、何度も復帰を誘ってくれるのだが、先生という立場の人間の誘いには頷くことが出来なかったのである。逃げ出した自分が何を今更という思いもあったのかもしれない。第7話はそんな姫野の心情変化がテーマとなる。彼女の心を変えさせたのは一体何か。それは同じ中学出身で他校に行った親友:白石亜実の存在であった。彼女もまた惰性で柔道を続けていた勢だったのだが、後輩の加入や園田たちとの試合を通して柔道への熱を取り戻していく。やっぱり仲間がいるからこそ頑張れるってのはあるよね。一人でソロプレイを続けていくのは中々難しいことである。白石からのメッセージアプリで引退を延ばしたことを知った姫野はその真意を問うが、すると電話がかかってくる。白石との会話で練習を見学する気になった姫野が目にしたものは、仲間達と熱心に練習に取り組む園田たちの姿であった。特に園田の柔道への姿勢が姫野をフラッシュバックさせる。園田は最後まで諦めることなく取り組みを行うことで顔から畳に落ち髪が抜けるのである。この顔落ち髪抜けは諦めないことのメタファーであり、これによって姫野は個々の奥底で燻ぶらせていた熾火を滾らせるのだ!こうして姫野の加入を経て5人となった柔道部は、金鷲旗という福岡で開催される大会に挑んでいく。
姫野紬が抱えていた柔道への未練
白石亜実とのやり取りが姫野を感化させていく
園田の顔面落ち抜け毛が姫野の心に火をつける!
今の姫野には仲間がたくさんいる!
ED演出①一人きりであった姫野が……
ED演出② 仲間と言う光に気付いて手を伸ばす

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