もういっぽん! 第6話「後悔したくないから」の感想・レビュー

南雲安奈が園田未知に対し長年拗らせた超巨大感情を発露し剣道部から柔道部へ転部する話。
南雲が転部することはOPやEDから既に分かっていたことだがすごく丁寧に心情描写が描かれた。
端的に言うと進路が異なるであろうから後3年間しか一緒にいられないためという理由に過ぎない。
だが小学校の時から南雲が未知に対して募らせてきた超巨大感情は凄まじいものがあった。
特に風呂でスマホの写真を振り返る場面では幼少から未知を思慕してきた想いが窺われる。
これまで自分を育ててくれた父や剣道部の皆にも筋を通し全国出場を投げ打って柔道部へ転部する。
未知への告白の際には自分を誤魔化しそうになるが氷浦永遠の支援で自分の想いを伝えることができた。

南雲安奈の園田未知に対する百合的な感情が丁寧に描かれる場面が見所

お風呂で未知への募らせた想いを再確認する南雲
  • 幼少期から続けてきた全国レベルの剣道を投げ捨て柔道部へ転部
    • 今回は南雲安奈回。主人公の園田未知に対してウザ絡みを続ける剣道少女として描かれていたが、OPやEDでは何故か一緒に柔道をしており転部フラグが立てられていた。そんな南雲の転部劇を1話丸々使ってやるのが今回も見所である。南雲の未知に対する超巨大感情をとくと見よ!
    • 南雲は未知と幼少期からの腐れ縁であり、未知の天性の明るさに対して南雲は百合的感情を募らせてきた。だが二人は柔道・剣道と行く道が異なり、南雲は同じ武道場に居ながらも隣で未知を眺めることしかできなかったのである。高校に入り、南雲は未知が永遠たちと柔道部を再興させていく姿を指を咥えて見ていることしかできなかった。その感情はついに爆発。端的に言ってしまえば、後3年間しか一緒にはいられないだろうから、残りの時間を一緒の部活で過ごしたかったのである。
    • だが全国に行く直前で転部してしまえば、剣道部に迷惑をかけるだろうし、これまで自分に剣道を教えてくれた父親にも申し訳が立たないであろう。そういった葛藤を南雲は乗り越えていくのだ。南雲の想いはお風呂で写真を眺めるところでその強さが強調される。幼少期から撮り続けてきた未知との写真コレクションが提示されるのだ。これきっとお気に入り厳選集であり、もっとデータ自体はいっぱいありそう。
    • 南雲は父や剣道部員に筋を通し、未知に対して転部を告げるも、最初未知はドン引き。これに対し南雲はいつものように自分の気持ちを誤魔化してしまいそうになるのだが、ここで永遠が後押しをするのである。永遠は南雲にカツサンドの誓いの場面でも後押しをしていたが、ここでは柔道着の帯を南雲に巻いてあげるのである。こうして力を得た南雲は未知に対して告白。自分が柔道部に転部したいというい気持ちを伝える事が出来た。南雲と未知の間の共通の挨拶となっている敬礼を使う演出が百合的な絆をとても良く表現している。
南雲安奈と園田未知の中学セット
南雲安奈と園田未知の小学生セット
南雲の転部に衝撃を受ける未知
自分の気持ちを言えない南雲を永遠が黒帯を巻いてあげて支援
自分の気持ちを伝えることができた南雲は未知に受け入れて貰えた

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