D.C.II〜ダ・カーポII〜 第6話「人間キライ」 の感想

今回のお話は、感情を持ったロボットに対する人間というSF的ものがたり。
結局は社会的な問題を個人に帰納して良かったね、あっはっはエンド。しかしまだ義之が個人的なものとして認識できているだけましですよ。感情を持ったロボットといえば手塚作品のロビタとかを思い出しますね。近年ではエロゲとロボットを融合したものとして『ちょびっつ』なんていう作品もありました。


で、内容のほうをば。

小恋にかまけきりで美夏の世話をしていなかったことを思い出す義之。餌だけやってりゃいいというわけではなくちゃんと愛情を持って接してやんなきゃカワイソです、ということで美夏ウォッチング。どうでもいいけどペットって愛玩動物って訳すとなんか切ない。休み時間のたびに杏の元へ来ている美夏を目撃し、同じクラスには友達がいないのだと推量する。そんな美夏のために立ち上げるわれらがエロゲ主人公義之。彼女の小恋が誘いにきてもそっけなくぶっちだぜ。ななかにも目撃されてるし小恋精神崩壊フラグが着実に高まってきました。


美夏の世界征服秘密ノートを垣間見たおかげで、義之は美夏の隷属化に成功。現代に疎い彼女のために、奴隷という目的でデートをする。おにゃのこごとにその趣味趣向を見極めてデートスポットを提供するなんて義之は性能いいなぁ。プラプラしながら次第に懇ろな仲になっていく義之と美夏だが、ここで彼女が抱える真剣な問題に遭遇。女の子の悩みを解決してあげるというのがエロゲ主人公ですもの。美夏が抱える悩みというのは「ロボットの人権」。ロボ子である自分だけ感情を持ち自由で、同機タイプのものはロボット3原則に縛られ性欲の捌け口にされている現実に悩んでいるのであった。


そんな美夏に対し、義之は人類を代表して謝罪会見。せっかく美夏に知り合えたのだから、人間もそう捨てたもんではないことを知ってほしいのだ云々と説得。ここまで自分のことを考えてくれる人間に初めて遭遇した美夏ちゃんはきゅんきゅんしちゃうの。社会的な問題を見事個人的な問題に挿げ替えてしまった義之は美夏デレ化に成功、夕飯に招待する。そこで料理がへたくそなのに美夏のために頑張る由夢の姿を見て、美夏は義之ファミリーとなら友達になってもいいと思うのでしたとさ。