Dear My Friend 「麻衣ルート」の感想・レビュー

溢れる父性本能!極度の世話焼き!究極の近親相姦!こいつぁ主人公として溜まんねぇぜ。
主人公:恭一の漢っぷりが素敵すぎる。寧ろメインヒロインは恭一!!
麻衣との情交を積み重ねていく何気ない日常描写と決して性欲で犯そうとしないための葛藤は読んでいて心躍る。

麻衣との日常


麻衣との日常の積み重ねパートはグッとくるね。まずは夕飯タイムだ。ここんちは恭一が家事炊事スキル持ちで父母を支えている。そんなわけで麻衣の為に夕食を作ってあげるのだが、ふたりで買い物に行ったり食事をリクエストしたりするところはまさに夫婦。これは兄妹ではなく夫婦だ!!もちろん周囲のおばちゃんにからかわれることも忘れない!!恭一の料理スキルは麻衣の好物ホットケーキもお任せアレ。麻衣にとってホットケーキは麻衣を棄てた母親が見せたわずかな愛情の残渣。恭一は麻衣が落ち込んだり嬉しかったり幸せだったりしたときにはホットケーキを作ってあげちゃうぞ。家にいても一人ぼっちで寂しい麻衣ちんは恭一のバイト帰りを待ち伏せだ。はみかにながら恭一を向かえ夫婦漫才をしながら夕食の買い物に行くシーンはハラショーだ!!低血圧で朝が弱い麻衣を起こすのも恭一の役目。この世話焼きっぷりな主人公像はかなり大好きです。

麻衣との線引きと近親相姦


孤児の麻衣が必要としているのは「家族」の存在。麻衣そのものを受け入れるべく、恭一はなるべく麻衣を女の子としてみないように努力する。もし、恭一が下半身でものを考える男だったら和姦だとしても麻衣は受け入れられることは出来なくなってしまうから。一生懸命付かず離れずの関係を維持するが、バレンタインをきっかけに麻衣を女と見なす覚悟をする。だが、覚悟をしたのも束の間、なんと麻衣が異母妹である可能性があると知らされる。見ず知らずの孤児の里親になったのではなく、自分の娘だったから引き取ったいうわけだ。種をばら撒いた父親を恨みつつも近親相姦になってしまうことに愕然とする。バレンタイン以来、麻衣によるさりげない性的交渉をアピールされるが、全てのフラグを踏み潰す恭一。ここのフラグクラッシュっぷりはまさにこのシナリオの見所、恭一の漢としての見せ所ともいうべけんや。だが恭一に拒絶され続けた麻衣は「家族」の可能性すら喪失し家出をしてしまう。麻衣の家出は、恭一をして彼女の面影を付き纏わせ、どんなに麻衣を思っていたかを知らしむ。家出をした麻衣を探し出した恭一はついにその晩、近親相姦の禁忌さえも乗り越える意思を示して結ばれる。

相手に求められたい欲求


近親相姦になるか否かはDNA鑑定。実妹=ずっといっしょに居られるが結婚できない。義妹≠一緒に居られないが結婚できる。運命の分かれ目は義妹であった。これで近親相姦でなくおおっぴらに関係を示せるねと思いきや、実父に引き取られることに。家族にも恋人にも成れなかった二人は、永遠の別れの瀬戸際に立つ。嗚呼青春に墓標を立てろ。少し寂しい余韻を惹きつつグッドエンド――になんてなってたまるか。気合で目覚めた恭一は駅まで猛ダッシュで麻衣を迎えにいく。麻衣が必要としていたのは誰かに愛されたいという欲求。母親に捨てられ誰からも愛されなかった麻衣は、無償の愛情をひたすら求めたいたのだ。一念発起した恭一は、自分がどれだけ麻衣が必要であり愛しているかを初めて宣言する。公衆の面前でな!!家族より恋人より、なにより恭一の傍にいたいと願った麻衣は恭一の下に留まるのであった!!そして恭一お手製のテディベアが炸裂!!気まぐれで虐待をした母親が見せた少しの優しさの象徴であるテディベアは、恭一が麻衣を愛する証として手元に置かれたのだっ!!