とある魔術の禁書目録 第12話「絶対能力(レベル6)」の感想・レビュー

今回のとある魔術の禁書目録は、御坂美琴を説教するおはなし。
一万人のクローン妹を見殺しにしてきた美琴は良心の呵責に駆られ死地へと赴かんとす。
ここで我らが上条さんは困った女の子は当に救うべしと颯爽と現れ厨二説教タイム。
自暴自棄自己犠牲を唱える美琴に対して戦わないと身体を張ってとめちゃうの。
救済を求める美琴にとって上条さんはメシアの如し、きゅんきゅん好感度上がってフラグ成立


幼少時に電撃の超能力を得た美琴は、周囲からたくさんの人の助けになると純朴なココロを煽動され能力向上に邁進してきた。人々の救いとならんと欲す美琴の意志に反し、セカイはあまりにも残酷だったとセカイ系。美琴は単に一方通行さんの経験地上げの存在に成り下がり、美琴の代わりとしてクローンが惨殺されていく。人を救いたいと願ったのに人が死んでいくのをただ見捨てることに純情女子中学生は耐えられなかったの。どんなに隠蔽してもクローン実験のことは学校内にも広まりその能力の高さ所以か孤立しがちで敬遠されて精神崩壊寸前よ。橋の上で黄昏て、助けてと呟いちゃうの。だったら我らがスーパーヒーロー上条さんが救おうと出しゃばらないわけないでしょ?救う根拠や代案も何もないのに美琴が一人で抱え込んでることが気に入らなくて男性至上主義的マッチョリズム精神を発揮。誰かに相談すりゃいいだろうとわめき散らす。


まぁ美琴の思惑はこうだ。電子演算の結果に反すれば実験ストップでしょ?じゃあ美琴自身が一方さんにあっさり死ねば開発はストップ。クローン開放成功!!けどそれって一方さんレベル上げのためにクローンの存在理由あるのに美琴が弱いと分かって実験中止になれば廃棄じゃないの。つまりは、美琴は自分可愛さで自分が自分のクローンを見捨てているという事実に耐えられなかったから自暴自棄になって自己犠牲により救われようとしていただけだったの。上条さんは一発でそれを全て見抜いており、美琴は死ぬ死ぬと自己犠牲を唱えているけれど、結局はそれは自分が救われたい自己満足であるだけであるという事実を突きつけるために身体を張って厨説教。美琴の自暴自棄電撃アタックを全て受容し包摂する態度を見せつけ美琴の乙女心はきゅんきゅんきちゃう。美琴とのフラグが構築され、ミサカ妹を救う為の戦いが今始まる。