雑録

死神の接吻は別離の味 琥珀(日和)シナリオの感想・レビュー

『死神の接吻は別離の味』は日和ゲー。
愛する女の為に自分の命を爽やかに捧げて笑って死んでいこうぜ。
最後は二人で死亡し魂の解放を受け、時間巻き戻って並行世界は御都合ハッピーエンドって解釈でいいんですかね?

琥珀(日和)のキャラクター表現とフラグ生成過程


死神の琥珀は無口な炉利っ娘。作中ではクーデレと称されております。死神として主人公の誠の魂を導きにやってくるが、前世は誠の幼馴染の少女:日和ちんであった。日和と誠は幼少の頃より仲がよく微笑ましい関係を築いてきたが、そんな幸せは一瞬で吹っ飛ぶ。誠は溺死したのだ。幼い純粋な日和は、誠の魂を導きに来た死神の心を打つ。誠の代わりに自分が死ぬと告げる日和のあまりにもまっすぐな願いにより、誠を蘇生させ日和を死神としたのであった。日和は誠が幸せになるのであれば、自分のことなど忘れ去られても構わなかったが、誠はそれ以来死者の縛られ生きることになる。そんな誠を解放するのが生存理由を肯定してくれる女の子であり、琥珀ルート解放前では雫やほのかのヒロインたちだったというわけさ。琥珀ルートではそんな「少女救済による生存理由の肯定」を琥珀ちんが担います。琥珀を死神という役割から解放するために我らが主人公の誠は立ち上がる。



誠が出来るのは、自分の生命を犠牲にすることで琥珀に人間としての生命を与えること。そのために日和の呪縛から解放されるが、ここで死神のオヤビンから日和=琥珀であることを告げられる。今まで琥珀に惹かれてきたのは日和であったから。琥珀を解放し日和に今までの恩返しをするためにも死ぬことを決意する。一方、琥珀は誠が死ぬのでその魂を導くことだけを知らされており、笑って死んでいく誠の最期を看取る。死ぬ間際まで日和の幸せを願う誠の純朴さは淡々としつつもクリックが止まらないね。死神のオヤビンは琥珀に誠を死神化させることを進める。つまりは、死神の接吻は新たな死神を生み出す効果があるので、死者の誠を死神化させて日和は蘇生するのが一番だと。しかし、日和はそれを拒絶。オヤビンはそんなまっすぐさに心打たれ、死ぬ間際に日和に死神から人間に戻してやる。日和は死神の力を全て失い誠と接吻を交わしながら死んでいく。EDは二人の魂が解放されていく様子を描写しているんですよね?時間が巻き戻った並行世界では誠は死なず、言えなかった言葉を日和に告げることをプレイヤーに類推させながらエンド。フルコンプ後のタイトル変化では、二人が砂浜を歩いていく様が窺えます。