世界と世界の真ん中で(体験版)の感想・レビュー

おかん属性の世話焼き主人公くんが少女の悩みを解決する救済ゲーかと思いきや・・・
体験版の最後で「世界箱庭説」が提示され、この世界は創られた世界だったんだよエンド。
おそらく世界設定の謎を解き明かしながら少女救済するのでしょうね。
天球儀とか星座早見表とかの天文モノも少し入っています。

体験版概要

  • 主人公くんの人格と攻略ヒロインのキャラクター表現
    • おかん属性の世話焼き主人公くんは学生寮母。いかんなく家事スキルを発動して、家政を切り盛りしています。そこへ「病弱で退院したばかりの妹」がやってくるところから物語りはスタート。新しい住民が増えるということは新しい人間関係が構築されるということ。それぞれが悩みながらも妹さんとの距離感をつかんでいく過程が丁寧に描写されつつ、キャラの特性が紹介されていきます。「お兄ちゃん大好きな妹」、「寮ではサバサバしているものの学園では超猫かぶりで優等生を気取る二面性ヒロイン」、「素直クールで主人公くんにだけ懐いて心を開く黒髪ロングの同級生」、「研究職少女でホワホワした獣耳先輩」が攻略対象です。体験版のメインイベントは「妹が怪我をした小鳥を拾い、世話をしながら野生へと返す」という小話です。今まで病弱であった妹は情が移ってお別れが寂しくなることは百も承知で、だからといって距離感を離すということはしない強さを見せるのでした。

 

  • 物語の目的「世界箱庭説」
    • こうして楽しい学園生活を過ごす描写が続いたところで、体験版の最後:物語への目的へと辿り着きます。主人公くんと攻略ヒロインズたちは共通した「鍵」のアクセサリーを持っていることが判明。この「鍵」は一体何かと思う主人公くんでしたが、巨大な天球儀のある空間に迷い込むためアイテムだったのです。そこで待っていたのは獣耳の先輩で「天球儀のことを忘れろ」とか「獣耳は人ではなかったときの名残」などどおっしゃり伏線を張ります。そして「この世界が、あの“天球儀”の作り出している幻かもしれない」と世界箱庭説が提示されて幕引きとなります。

  • ヒロイン少女救済属性メモ
    • 妹…義妹関係性変化、病弱設定、主人公くんたちの役に立ちたい奉仕願望
    • 二面性ヒロイン…友達を作ることに拘る、なぜ二面性なのか、猫かぶりをする理由
    • 素直クール…コミュ障となった原因、主人公くんだけに心開くようになった馴れ初め、鳴らないオルゴール、実は歌を歌のが好きなような描写
    • 獣耳先輩…なぜ獣耳なのか、天球儀関連、世界箱庭説を知っている