雑録

イノセントガール 逢坂鼎シナリオの感想・レビュー

イノセントガールの逢坂鼎√は「生物は何のために交尾をするのか」というおはなし。
ビッチが肉体関係を持った後に恋や愛を経験していくという展開。
自分の創作作品を認める強さを持つビッチに主人公くんも感化されていく。
黒歴史を肯定できた主人公くんのポエムにより、ビッチは恋を学ぶのであった。

逢坂鼎のキャラクター表現とフラグ生成過程


  • ビッチ系年上ヒロイン
    • 逢坂鼎は官能小説家で性に開放的なビッチ。気持ちいいから性行為をしてもかわないという思想の持ち主です。主人公くんといきずりの肉体関係を持ち、その後も小説の取材と称して特殊な交尾を繰り返します。すっかり搾り取られてしまった主人公くんは体調不良になってしまうのでした。この時、周囲のヒロインズたちから何のために性行為をしているのかとのテーゼを与えられる鼎さん。なんと鼎さんは性行為に積極的であるものの、恋愛だの愛情だのアガペーだのは眼中になかったのです。そんな鼎さんがはじめて恋心を自覚し戸惑いながら模索していく描写を眺める所にこのヒロインのシナリオの面白みが見いだせるのではないでしょうか。鼎さんは良家のお嬢で厳格な躾を受けて育ってきた反動でエロスに人一倍興味を抱くようになってしまったことが明かされていきます。


  • 自己の作品を認める強さ
    • 主人公くんに好感度MAXな妹は、ビッチに良いようにされる主人公くんに質問します。なんでビッチなんぞに惚れたのかと?答えて曰く「自分の作品を認める強さ」にあるのだと。鼎さんは官能小説作という一見すると色眼鏡で見られてしまうものを書いているわけです。しかしながら、自分が書いた作品には責任と自覚を持っており隠さずに堂々としています。これが主人公くんにとって尊崇の念を抱かせる要因となるのです。主人公くんはポエマーであったにもかかわらず自分の作品を黒歴史と見なして過去を抑圧してしまいました。そして未だに黒歴史の呪縛から逃れきれずに居るのです。大切なのは黒歴史を抑圧するのではなく、それを受け入れ自分の一部として肯定すること。主人公くんは鼎さんの姿を見て、黒歴史を肯定することができ、学園でポエムの講義をすることになります。このポエム講義に出席していたのが、ビッチヒロイン鼎さん。こうして主人公くんの深層風景に触れた鼎は恋や愛についての思索を深めるのでした。こうして今まで性的快楽を満たすことしか性行為に見いだせていなかった鼎さんは、愛するが故に繋がりたいという心情を理解することができました。ハッピーエンドです。