雑録

芸術

サクラノ詩「櫻の森の下を歩む(夏目藍)」の感想・レビュー

最終章でもテーマは「因果交流」。人々との交わりの中で主人公は芸術を見出す。 人生の落伍者となり非常勤として燻っていた主人公でも胸に秘めた襖火は消えてはいない。 ヒロインたちが誰もいなくなった舞台で想い出を噛みしめながらも現在の仲間と立ち上が…

サクラノ詩「The Happy Prince and Other Tales.(長山香奈)」の感想・レビュー

筆を折っていた主人公くんをして再び筆をとらしめた夏目圭が死亡するはなし。 歪んでるからこそ本物を知った当て馬ヒロイン長山香奈がメインヒロイン以上に大活躍。 長山香奈に刺激された主人公が稟の才能の結晶である吹と水彩画対決する場面は手に汗握る。 …

サクラノ詩「What is mind? No matter. What is matter? Never mind.(中村水菜)」シナリオの感想・レビュー

主人公くんの父;草薙健一郎と母;中村水菜の馴れ初めのはなし。 夏目家VS中村家のお家騒動と埋木舎の伏線が回収される。 主人公の母;水菜は中村家の妾の子であり、また中村家の娼婦でもあった。 性的に虐待される水菜を救うために健一郎は夏目家勢力を動…

サクラノ詩「A Nice Derangement of Epitaphs(夏目雫)」シナリオの感想・レビュー

過去回想による伏線回収。主人公と父親の別離、稟と雫の関係、吹の存在が語られる。 「因果交流」がテーマとなっており、主人公が人々との想いを繋げたことが示唆されている。 父親が最後に残した作品は主人公が雫を救う金を捻出するために描いた贋作。 稟は…

サクラノ詩「ZYPRESSEN(氷川里奈)」シナリオの感想・レビュー

死に憧れる死臭漂う少女を絵画によって創り変えるおはなし。 劇中劇・視点交換・擬古典などの表現技法が駆使されており紙芝居ゲーの洗練ともいえる。 物語の原動力となるのは主人公くんが母の死により抱えた「滅私奉公」の思想を転向させること。 そのために…

サクラノ詩「Marchen(川内野優美)」シナリオの感想・レビュー

「赤ずきんの狼」と「白い毒キノコ」をモチーフにしながら百合展開を描くはなし。 ZYPRESSEN(氷川里奈)シナリオから分岐することで優美シナリオに入れる。 優美が里奈に思いを寄せるに至った背景が語られる。 また赤ずきんが一方的に捕食されたのではないこ…

サクラノ詩「PicaPica(鳥谷真琴)」シナリオの感想・レビュー

すさまじく複雑な人間関係が展開されるお家騒動!に巻き込まれるはなし。 真琴が美術の知識を駆使しして中村家一族のモンペアに一泡吹かせることが見どころなのだろう。 しかし中村家の背景知識がないので、夏目家VS中村家の描写を先にやってくれないと重…

サクラノ詩「Olympia(御桜稟)」シナリオの感想・レビュー

火事のトラウマと主人公の右手の自由を奪った罪の意識から目を背けた少女が過去と向き合うはなし。 副題のオランピアはホフマン物語出典→機械人形の意。火事で亡くした母親を人形に見出したことから。 OPで稟と対照に提示される少女「吹」は稟の母親の死霊。 千年桜の…

イノセントガール 七海雛子シナリオの感想・レビュー

ポエマーのお兄ちゃんが作詞をするから妹はその詩で歌手デビューしてくれ!! 最初から好感度MAXでお兄ちゃんのこと好き好き大好き好き好きな妹のはなし。 兄を想ってぶっ飛んだ奇行に走る妹を支え、歌の発表会に挑め。 何のために歌うのか!?それは人を…

イノセントガール 逢坂鼎シナリオの感想・レビュー

イノセントガールの逢坂鼎√は「生物は何のために交尾をするのか」というおはなし。 ビッチが肉体関係を持った後に恋や愛を経験していくという展開。 自分の創作作品を認める強さを持つビッチに主人公くんも感化されていく。 黒歴史を肯定できた主人公くんの…

イノセントガール 綾代かがり√の感想・レビュー

イノセントガールのかがりシナリオは「才能と個人」をめぐる問題。 無表情系天才肌芸術ヒロインが求めたのは才能の評価ではなく人格の承認。 天才として特別視されることを嫌う少女自身を肯定せよ。 個別の序盤まではかなり面白かったのですが、途中でシナリ…

イノセントガール 御堂このか√の感想・レビュー

イノセントガールの御堂このかシナリオは「現代家族論」。 創作意欲が枯れてしまった母親との対立を乗り越え家族の絆を取り戻せ。 最期はご都合展開が発動し、両親の仲が復活してハッピーエンド。 「家庭崩壊を芸術で回復させた」というのが具体的な内容と言…

桑島由一,七央結日,かづや,森崎亮人『イノセントガール 体験版』(FrontWing)の感想・レビュー

相変わらずのバカゲー風味なテキストでライトな抜きゲーなノリ。 だが割とシリアスで挫折系主人公くんが黒歴史を芸術へと昇華できるかというテーマ。 舞台設定は美術学園モノで攻略ヒロインたちは独自の専攻を持っている。 主人公くんはポエマーだが、黒歴史…

玉城琴也、森崎亮人『キスアト 体験版』(戯画)の感想・レビュー

キスアトは、美術学園+喫茶店を舞台にした冬ゲー。 主人公くんは年度末製作を完成させるために努力を重ねながら芸術家肌のキャラたちを攻略していく。 やっぱり理性があり比較的落ち着いていて頑張っている主人公くんは好感が持てる。 また箱物としては専門…

乙女が紡ぐ恋のキャンバス 体験版の感想・レビュー

乙女が紡ぐ恋のキャンバスは、美術画商上流階級モノ。 ありがちな女装モノかと思ってたら、美術知識の構築が巧みで好印象。 ただのキャラゲーではないことは確かだと思われる。 体験版では表ヒロインAの試練イベントまで結構な時間プレイできます。 表ヒロイ…