サクラノ詩「PicaPica(鳥谷真琴)」シナリオの感想・レビュー

すさまじく複雑な人間関係が展開されるお家騒動!に巻き込まれるはなし。
真琴が美術の知識を駆使しして中村家一族のモンペアに一泡吹かせることが見どころなのだろう。
しかし中村家の背景知識がないので、夏目家VS中村家の描写を先にやってくれないと重要性がイマイチ感じられない。
「鳥谷家母子問題」と「真琴・圭の異母兄妹問題」の伏線回収の意味が強い。
しかも真琴がいなくてもモンペア問題は根本的に解決されていたし夏目圭の起爆剤となることもできなかった。
そう考えると真琴ルートは真琴にとって不憫なのかもしれない。

複雑な人間関係と美術史に対する専門知識で挫折するプレイヤーが多そう。

  • 中村家がどんな存在なのか分からないと問題の重要性が理解できんとです!
    • 圭と真琴を繋ぐものは中村家。正妻が真琴の母;鳥谷紗希で妾が圭の母;恩田霧乃。中村家は街の名士であるらしく、「夏目家&草薙家」勢力や「鳥谷家」勢力と対立することになる。真琴の母は弓張学園を中村家の支配から解放し離婚。夏目家勢力は夏目屋敷を手に入れた。鳥谷家そのものは学園を手中におさめたものの、中村家を敵に回したため没落。真琴と圭はそれぞれ鳥谷家と夏目家に引き取られることになった。幼少の真琴は母と圭と三人で暮らすことを熱望していたが、それが叶わなかったため、母と微妙な関係になり家を出る。こうして真琴は従姉妹の喫茶店で働きながら自活する勤労学生となったのである。中村家モンスターペアレント問題を通して、真琴は母が血は繋がっていないけれども圭を慈しんでいることを知りわだかまりを解消する。ちなみに怨念にかられる真琴の心を和らげたのが市役所に飾られた主人公くんの絵で、それを契機に真琴が執着するようになったとのこと。


  • 美術の知識を駆使してモンペを撃退せよ!
    • 中村家のモンスターペアレントは頭首中村章一の実妹;麗華。麗華はその財力で母親カーストの上位者として君臨しやりたい放題を重ねてきた。そんな麗華は、鳥谷家の美術工芸品に目をつけ略取を目論むようになる。しかしその麗華が所望する工芸品は、かつて鳥谷母が草薙健一郎を騙そうとして作った贋作だったのである。この贋作を説明する美術史パートが果てしなく炸裂しており予備知識ネーとついてけねーっす。結論だけまとめると、鳥谷母は贋作をそのまま麗華に掴ませるつもりであったのだが、最後に真琴がちょっとだけ意趣返し。「贋作」と「自分が作った世間的に評価されている工芸品」のどちらかを麗華に選ばせようとしたのである。麗華が贋作を掴んで恥をかかないようにラストチャンスをあげたのですね。まぁ最後は贋作を選ぶのですが。麗華は品評会で贋作であると宣告されるもそれすら認めず正当性を主張し暴れたため追放されたのとのこと。こうして問題は解決した。


  • ムーア展へ向けて
    • 鳥谷真琴が美術部に拘るのは二人の天才のためだった。主人公くんと異母兄妹の圭のため。真琴は圭が主人公くんの絵画に影響を受けると更なる高みへと目指せることを知っていた。そのため、主人公くんに再び筆をとることを求めたのである。しかし主人公くんはもう既に怪我により右手が動かなくなっていた。故に真琴のためだけに絵を描くことはできるが世には出さないと告げる。ならば真琴は自分の工芸品によって圭をインスパイアするしかないじゃない!と、いうことで陶器窯焼きするんですが、もうちょっと初心者にも分かりやすく描写してくれると助かるんですが・・・。これ陶器や磁器に詳しくないとテキスト読んでもよく分からないですよ・・・。で、結局苦心して真琴はオブジェ陶を完成させるのですが、圭の才能を引き出すことは出来ずエンドを迎えます。


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