雑録

ISLAND「サブヒロインズ」の感想・レビュー

タイムリープ×伝奇・因習×未来SFモノ。
3人のヒロインを題材に過去現在未来に関するテーマと封建的な因習を絡めて扱う。
紗羅ルートではSF臭が濃く「自分が過去に戻って自分を産む」問題が扱われるのですが、ちゃぶ台返し
一方夏蓮√は現代ラブコメで「封建的な社会からの自立」が扱われ近代的な自我の確立が描かれます。
二人を攻略するとメインヒロインの凛音√に入れます。今のところ共通√の相対性理論のはなしが一番面白いわ。

紗羅ルート


  • 「自分が過去に戻って自分を産む」問題だったんだがちゃぶ台返し
    • 終盤まで丁寧にタイムリープを扱っていたのですが全然タイムリープじゃなかったという展開です。題材としては『12の月のイヴ』でも扱われた「自分が過去に戻って自分を産む」こと。伽藍堂紗羅は5年前に起こった火事で天涯孤独となり寂しさを抱えて生きてきました。そんな紗羅の心の拠り所は母が残した「紗羅が救世主である」という予言でした。しかしその予言は紗羅に自分がタイムリーパーだということを思い込ませる原因にもなってしまいます。「自分が過去に戻って自分を生む」と思い込んでしまった紗羅はさぁ大変。16歳のうちに自分がタイムリープせねば自分は生まれないことになり消滅してしまうという観念に縛られてしまいます。そのため永遠の繰り返しを避けるために神社に放火してループの鎖を断ち切ろうする紗羅。死ぬ寸前で主人公くんが駆けつけ、叱咤激励し、死ぬなら罪を背負って死ねと今現在の死を選ぶよりも過去に戻って繰り返そうという提案します。こうして繰り返される運命に従って過去に跳躍!!と思ったら、エンディング後にネタ晴らし。すべて思い込みでした〜。紗羅の母親はフツーに生きており紗羅とは別人であり「自分が自分を生む」展開でないことがあっさり判明。主人公くんも紗羅も過去跳躍していませんでした。なんともはや。

夏蓮√


  • 封建的な社会からの自立
    • 夏蓮は閉鎖的なムラ社会に辟易する女の子。しかし村落共同体からの離脱を口癖とする少女はただの反抗期で自分に不自由を強いる父親に反発しているだけだったのです。もちろん夏蓮に自立の意志など存在せず、誰かが何かを変えてくれることを口を開けてぼんやりと待っているだけだでした。そんな少女に革命をもたらすのが主人公くんの存在です。夏蓮と主人公くんはお互いの青臭い熱情により心を焦がしながら精神的な成長を果たしていきます。現代ラブコメです。基本的にはフローチャートなんていらない一本道。最終局面で分岐しない選択肢を何個も回収させられて煩わしいことこのうえありません。最終的には夏蓮の兄の計らいで島から脱出し、母親の真相を知ることになります。夏蓮の母親は村の海域に海洋施設を建設した研究者と駆け落ちしたとされていました。しかしその研究者が夏蓮の母そのものであり、駆け落ちは見せかけに過ぎなかったのです。このことを知った夏蓮は自発的意思で村に戻りきちんとけじめをつけたうえで本土にくることを決意します。夏蓮を連れ去った罪でムショにぶち込まれていた主人公くんが出所するとそこには大学生となった夏蓮の姿が!!二人はお互い支え合いながらこれからの人生に立ち向かっていくのでしたとハッピーエンド。あー、遺伝子のはなしは結構面白かったかな?