宿星のガールフレンド2の感想・レビュー

ギャグキャラゲー。くっころ系ドイツ騎士と魔神討伐する話(※くっころはない)
テンポの良いテキストとサクサク進む展開で気軽なノリでプレイできる。
勧善懲悪、友情努力勝利、大団円。最後は主人公くんが元気玉でラスボスを倒す。
生真面目だがどこか抜けている先輩くっころとのイチャラブがウリ。

マーヤ・クリエンケのキャラクター表現とフラグ生成過程

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  • 前半:魔神同士の戦いに巻き込まれる主人公くん
    • マーヤ・クリエンケは、ドイツ出身の女戦士。なぜか都市周辺でテント暮らしをしているホームレス。聞く所によれば給料の大半は仕送りの送り、生活費は詐欺にあってとられた様子。本人はまったくそんなことは気にせず、野草を食んで生活しています。マーヤが言うには光と闇の戦いをしているとのことです。これを聞いた主人公くんの友達はヤバい人扱いし、主人公くんもしばらくは遠巻きにしていたのですが、魔界との戦いに巻き込まれることになります。マーヤは闇サイドに属しているものの、闇サイドの魔神同士で潰し合いが起こっているのだとか。主人公くんは魔王と契約し、マーヤの眷族となり、使い魔ライフが始まったのでした。フラグ成立前までは結構楽しく、デーモン討伐の中での嬉し恥かし共同生活が展開され、割とニヨニヨできます。魔力の解放には欲望の肯定が必要とのことで、包容力溢れるマーヤが眷族の主人公くんのためにと、色々と面倒を見てくれるところは是非堪能して欲しいところです。前半戦は魔族同士の戦いがメインですが、割とアッサリ敵の魔神を討伐します。



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  • 中盤:光側に転属し、仲間たちと修行回
    • マーヤの上司である魔神も結構好きだったのですが、実は人類を滅ぼそうとしており、マーヤと主人公くんは利用されていただけであったことを知ります。そして『宿ガル1』の時の主人公サイドである光側にスカウトされ、洗脳も解除されることに。そして中盤はイチャラブ&修行回。敵となったマーヤの上司は倒した魔神を取り込むのに時間がかかるという事で、それまでの間に、光側のメンバーたちと学園生活を楽しんでいきます。途中でトートツにマーヤの後輩が日本にやってきて、マーヤの過去が語られ3Pすることになりました。なんでもマーヤはスラム街の出身であり、父親は闇剣闘士で日々生きるのにも精一杯だったとのこと。そして幼少期のマーヤはスラム街の子供たちを結集し、何とか日々を生き延びていったのだとか。そしてその境遇を脱するために魔神と契約を結んでしまったことが語られます。嗚呼マーヤよ、健気だのう。しかしシリアス展開にはならず、サクサクと流されていきます。店舗の良さがウリなのは分かりますが、もうちょっとこうキャラの掘り下げもした方が良かったんじゃない?って感じです。



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  • 終盤はラスボスバトル
    • ついに魔神の準備が整い、11月11日が決選日となります。わりと『宿ガル3』のヒロインにも伏線が張られており、魔神によって人造的に作られた失敗作という位置づけのようですね。『3』も気になります。で、世界中の光側サイドの皆さんも終結し、総力戦となります。圧倒的火力で大量の雑魚をかるヒロインたち。しかし強大な魔神には苦戦。そこをカバーするのが対人特化型のマーヤが粘ります。主人公くんはどうするの?主人公くんにはマーヤの眷族となる際、「力を吸収して、それを攻撃に変える」という能力を付与されていました。そのため、魔神との闘いに駆り出された光側の戦士の皆さんの力を吸収、エナジーボールを作って魔神にトドメを刺します。まさに元気玉オチですね。エピローグではヤンキーにカツアゲされても華麗にスルーできる主人公くんの姿が。マーヤとの暮らしを通して、主人公くんもまた男として成長できたのでしたとハッピーエンドとなります。

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