雑録

君と目覚める幾つかの方法「共通√人体売買事件」の感想・レビュー

カニバリズムを行う経済的特権階層に人体を切り売りする裏業界の悪事を暴け!
「車輪-とっつあん展開」が発動され、追い詰められたフリをして相手を釣り上げる手法が取られます。
自信満々であった敵キャラを罠に嵌めるところまでが頂点で、あとは消化試合。主人公くんが無双します。
裁判の公判で受け答えができるよう初音も特訓するのですが、ここら辺もう少し深く描かればと。
人体売買事件解決までが共通√で、以後第二部?の個別√に入ります。セカンドOPはなかった。

車輪-とっつあん展開


  • 「車輪-とっつあん展開」とは?
    • その昔『車輪の国、向日葵の少女』という左派系革命モノがあっての。既存の支配体制に対し、主人公くんたちが反旗を翻すのじゃ。ラスボスのとっつあんは主人公くんの育ての親ともいうべき人物で、なかなか倒せない有能な人物として設定されていての。そんなとっつあんを倒すために、ずっと前から主人公くんは麻薬中毒患者のフリをしておるのじゃ。そして、ここぞといふ時に、クスリ切れで発狂して倒れたと見せかけ、ピンチに陥ったフリをして相手を油断させ、「うそぴょ〜ん」とやってとっつあんを倒すのである!!とっつあんは主人公くんに対し「固定観念にとらわれている」とか何とか言っていたけれども、固定観念にとらわれていたのはとっつあんのほうだったな!!という流れになり、カタルシスが生じるのじゃ!!
    • そんなわけで、「奇想天外だけれども用意周到な手法で、正統派の有能人物を出し抜く時に取られる意外なシナリオ」のことを「車輪-とっつあん展開」という概念で説明するのですが、本作がまさにソレでした。


  • 本作における「車輪-とっつあん展開」
    • 第一部の根幹にある事件は、人体売買事件です。その謎を追っていたら、なんと主人公くんは京橋みこと(義肢製作者)に殺害されてしまいます。そして、枚方初音及びアンドロイドであるアイルとマキノも「処分」されてしまうのです。そんな中、プレイヤーは一瞬BAD END繰り返して謎解きする系か!?というミスリードを誘われます。そして婦警ヒロインである八雲舞花視点に切り替わり調査が進んでいきます。誰もが人体売買事件をスルーしようとしたのに、舞花だけが固執して悪徳医師を嗅ぎまわってチャンスを窺うのです。しかし、警察内部にも魔の手は伸びており、舞花は潰されそうになってしまいます。追い詰められた舞花は、あやふやな証拠に基づき直接悪徳医師を糾弾しに行くのですが・・・なんと手玉にとられた挙句、逆に名誉棄損だなんだと裁判を起こされようとしてしまいます。累が家族にも及ぶことをチラつかされて、オロオロしだす舞花をお楽しみください。舞花が潰され、これからどうなるのだろうと視聴者がドキドキする最高潮を迎えるのですが・・・ここで突然ネタ晴らし。舞花は裁判で勝てる要素をすべて仕込んであって、悪徳医師を嵌めて、裁判を起こさせたのでした。はい「車輪-とっつあん展開」が発動された瞬間でした。


  • 伏線回収編は消化試合的な感じ
    • で、あとはもう消化試合。実は主人公くんも初音もアイルもマキノも生きてました〜と真相が告げられます。主人公くんを殺したとされていた京橋みことも正体は公安でした〜となります。主人公くんはみことに協力して、IoTスキルを駆使してアンドロイドのAIから情報を吸い上げまくって無双状態!医師から人肉買ってカニバリズムしてた有力政治家の顧客リストを作り上げます。初音ちんは裁判の公判で答弁できるようにカウンセリング&発表練習ね。主人公くんが顧客リストを作成するのに四苦八苦する場面もあるけれど、アンドロイドの親愛度で顧客管理していたことに気づき、一気に解決。裁判描写もサクッと流されます。いやいやこの裁判で初音が頑張って陳述するのが一番の見せ場なのに、こんなスナック感覚で済まされていいものかは?そして、裁判において、最初は余裕ぶってた悪徳医師が追い詰められて徐々にうろたえていくところこそ、カタルシスだったのでは?と思うのですが・・・描写はあったもののアッサリ目。プレイヤーの皆さまはどう思いました?
    • ともあれ、主人公くん・初音・舞花・みことの活躍で人体売買事件は見事に解決され、大団円を迎えたのでした。みんなで勝利を祝うCGが挿入されますが、セカンドOPはなく、暗転後に第二部個別編へと突入します。