抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳はどうすりゃいいですか?2体験版「Senzuripoint:Paccoman」の感想・レビュー

非攻略キャラであった敵サイドのヒロインを攻略させるためにはどうすりゃいいですか?
かつて敵であったヒロインたちと世界線ジャンプに巻き込まれ、パラレルワールドへ。
その世界はLGBTの妹の保護と引き換えに主人公くんが敵サイドに堕ちた世界線であった。
世界線αの仲間と敵対することになり憐憫を抱く一方で敵側の内実をもまた知ることになる。
敵キャラヒロイン達もまた凄惨な過去を引き摺り、その立場に立っていたのだった。

FDメインシナリオの展開について

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  • FDの醍醐味。本編で非攻略キャラであったヒロインを攻略せよ!
    • 世界線ジャンプしてパラレルワールドへ転移!!その並行世界は、主人公くんが体制派に取り込まれた世界線でした。もといた世界線αでは、主人公くんは反体制派に属していました。マイノリティとして肩身の狭い思いをしてきた主人公くんたち一派が、マジョリティによる規範意識の押し付けからの解放を唱えて活動していたのでした。主人公くんの行動原理となっていたのは、何よりも代えがたい最愛の妹の麻沙音の存在。麻沙音がLGBTだったので、マジョリティから迫害される妹を守る事こそが、主人公くんの使命だったのです。
    • しかし、この目的の完遂のため、選択肢分岐が起こってしまったのです。世界線αは主人公くんがあくまでも反体制派として戦うセカイでした。一方で世界線βは麻沙音の身の安全の保障と引き換えに、主人公くんが体制派に協力することになるのです。主人公くんは生殖器が人よりも大きいことに性的コンプレックスを持っていましたが、性交渉を観光資源とする島では、それは大きなメリットとなります。こうして世界線βでは主人公くんはその男性器を称えられ聖帝と呼ばれて副会長の地位に就いたのでした。
    • こうした状況のなかで、もといた世界線αに戻ることが本シナリオの目的となっています。今迄保持していた世界線αの記憶が薄れ、世界線βの自分に統合されるという危機感のなかで、主人公くんは本編で敵キャラであったヒロインたちと交流を深めていきます。仕事が出来るカリスマ系生徒会長は、それこそ仕事しかできない要介護者であったり。気苦労の耐えない中間管理職系ヒロインと共感し合ったり。戦闘マシーンとして育てられ愛を知らないバーサーカーにエロゲを貸し与えてシナリオ&キャラ談義するメタ的な展開となったり。


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  • 体験版の伏線
    • で、FDメインシナリオで重要な伏線となっているのが以下の3点。反体制派のリーダー、マスコットキャラ;ハメドリくん、そして妹:麻沙音の存在。まず反体制派のリーダーについて。世界線αでは主人公くんがリーダーを務めていたが、世界線βでは主人公くんは体制派についています。では世界線βで反体制派を指揮しているのは一体誰なのでしょうか?この人物と接触すればもといた世界線αに戻れるかもしれません。この反体制派のリーダーに会うために、かつての攻略ヒロインたちと戦うことになります。2点目はハメドリくんの不在。本編では鬼畜なマスコットキャラとしてハメドリくんなる存在が登場していましたが、世界線βではゆるキャラとして使われていません。その代わりに体験版ラストのバトル描写でパッコマンとしてハメドリくんが登場するところで引きとなりエンドとなっています。最後に主人公くんの妹の麻沙音が1度も出てこないということ。似非ギャルビッチの台詞からフツーに実家に引き籠っていることは明らかになっていますが、全く姿を現しません。学校には通えていない様子・・・。冒頭シーンからすると麻沙音=パッコマンであるような感じが匂わされています。以上3点が体験版のなかで指摘されている重要ポイントとなっています。主人公くんはかつての敵キャラヒロインたちとどのようにフラグ構築するのか?無事に世界線αに戻れるのか!?プレイヤーに期待を持たせて、体験版は幕を閉じます。


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