流星ワールドアクター「シフォン√」の感想・レビュー

ウワーイ!衣笠彰梧節大炸裂☆シナリオ投げっぱなし!!これは酷い(いつも通り)。
セグイット族(シフォンの種族)の国王が来訪し、魔獣退治の討伐隊をシフォンに命じたのだが・・・
な!なんと!!予算が無くて討伐隊運営できないよとか言い出しそのままエンドロール。
国王の陰謀とか魔獣デルーガ問題とか何一つ解決されず、そのまま終わった。
しかもフラグ構築も粗雑。寝相が悪いシフォンを矯正するため興奮剤投与という流れ。
衣笠彰梧先生が個別√を書けないことは巷でも有名だが、また一つ実証例が増えてしまった。

シフォン√「種族を超えて」の概要

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  • フラグ構築は粗雑だし、シナリオも投げっぱなしという。
    • シフォン√の冒頭では、セグイット族(シフォンの種族・脳筋族)の王様が登場し、魔獣を第七共和国に投下する陰謀が提示されます。勿論読者は、この王様との対決や魔獣退治の熱いバトルを期待したことでしょう。しかしそんなものは1ミリも存在しません。
    • まずフラグ構築について。脳筋でお人よしのシフォンは詐欺にひっかかり一文無しとなりアパートを追い出されます。見かねた主人公くんがシフォンを部屋に住まわせるのですが、フラグ構築の過程が茶番でしかありません。なんとシフォンは寝像がものすごく悪く、壁を破壊してしまうほどでした。この寝相問題を解決する事が、シフォン√の主軸となります。で、セグイット族の女は男に抱かれると寝相が良くなるという事で興奮剤が投入されて、肌を重ねるのでした。生殖行為から始まる恋もあるよね!ということでフラグ成立。
    • フラグ成立後は、ようやく魔獣問題となります。セグイット族の王様の侵攻や陰謀をどのように解決するのでしょうか?はい、解決しませーん。その流れはこうだ。セグイット族の王様が第七共和国を訪問することになり、パレードが開かれます。主人公くんは当日警備を外されたので、シフォンと共に王様を見に行くことに。そこへ魔獣の群れが襲撃するのですが、王様から王族の剣を貸与されたシフォンは主人公くんとともにアッサリ撃退!この間、戦闘描写1文字も無し。そして突如王様から魔獣退治の討伐隊結成を命じられるシフォン。あまりの展開の雑っぷりについていけない読者(プレイヤー)たち!
    • まぁいいでしょう。これからシフォンがどのように魔獣退治の討伐隊を率いていくのか楽しもうじゃないか!!と、思っていた時期が私にもありました。なんとぉー、討伐隊結成されない!結成されませんでしたー。予算が無いので、予算稼ぎからスタートだよ☆とか言い出し、エンディングが流れ始めます。そしてエピローグもなく、タイトルに戻っていきましたとさ・・・。シフォンの刀剣が王族の剣とそっくりであり、実は王族なんじゃ?という伏線も全く回収されません。まぁ、衣笠彰梧先生は個別√書けないって分かってたので、いつも通りという感じ。

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