雑録

『アインシュタインより愛を込めて』体験版の感想・レビュー

不治の病のせいでスカした中二病になってしまった主人公が「人との交流」を求める話。
幼馴染天才科学者ヒロイン比村茜に導かれ主人公は科学特捜部なるものを創部する。
比村茜曰く、不治の病は「魂」を病因とするもので因果交流により治癒されるとのこと。
プレイヤーは理屈倒れのやれやれ系主人公が泥に塗れて奮闘する姿を眺めることになる。
『僕ヤバ』の市川って何か応援したくなるじゃん?そんな心境に近いかもしれない。
懸念事項は比村茜(有村ロミ)一強で他ヒロインが全体の為のパーツにしか過ぎないこと。
天使系吹奏楽部員と喫茶店経営JDとボクサーギャルの個別√がどこまで戦えるか。
比村茜グランドエンドがメインだとしても、他ヒロインが絡んでくれることを祈っている。

因果交流(他者とのコミュニケーション)がテーマ

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  • スカしたやれやれ系中二病ホスピスの主人公を暖かく見守ろう!
    • 本作品の所与の設定として彗星病なる不治の病があります。脳機能障害から頭痛や吐き気を伴い最終的に死に至るというノリです。主人公は長らくこの彗星病を患っておりホスピス状態であったため、世の中を斜めに見るスカしたやれやれ系中二病になってしまいました。そんな主人公は余命幾ばくもなく、最後の手段として天才科学者で何本もの論文を残している有村ロミに救いを求めるのでした。
    • 有村ロミは(ご都合主義的に)主人公と同じ学校の同級生であり、助けて欲しくば科学特捜部を作れ!と命じてきます。作中でもセルフツッコミされているようにRPG序盤の仲間集めタイム。これまで人間関係が希薄だった主人公がうまく行くはずもなく、理屈で戦略を練っては失敗し、最終的には体当たり勝負で泥に塗れていく様子を眺めることになります。おそらくここでプレイヤーにふるいがかけられており、現実を甘くて見ていた反動でしっぺ返しを食らい、肥大化した自意識に苛まれる様子を、好意的に見られるかどうかで評価が変わってくるのではないでしょうか?私は結構大丈夫でした。特に余命幾ばくもない主人公が焦燥に駆られて捨て鉢になり、喫茶店経営JDの心の傷を抉ってしまい(大学でろくに研究もせず遊び惚けて喫茶店のバイトをしていることを糾弾する)、その結果物理攻撃を食らう所とか何故だか印象に残っています。
    • 仲間集めについてはパターンが一定化しており、主人公が策略を練る→実行するが理屈倒れに終わりショック→泥に塗れる→ヒロイン仲間になるという構造になっています(分かりやすいチャート形式)。勧誘ポスターを作ればデザインを馬鹿にされ、ボクシングで頭脳戦に持ち込もうとすれば返り討ちに会い、入部のメリットを説けば自己本位的な説得になり拒絶されるという展開が待っています。それでもヒロイン達は主人公の頑張りに心が動かされることになり入部してくれます。特にボクサーギャルヒロインとかチョロイン臭が漂っています。

 
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  • 最強幼馴染グランドエンド用ヒロイン有村ロミ(比村茜)
    • 以上により、主人公は有村ロミの命に従い部員の勧誘に成功し科学特捜部を創部できました。そしていよいよ体験版最終局面で有村ロミと対峙することになります。街が見通せる高台の公園に行くと、そこには過去において主人公の唯一のダチといっても良かった幼馴染の比村茜の姿がありました。主人公とはワケアリな関係であり、幼少期には再会を約しながらも、それ以降会うこともなかったエピソードが挿入されます。そんな比村茜こと有村ロミが言うことには、人との交流、他者とのコミュニケーションが彗星病を治すのだとか。現に部員集めをしている時の主人公は、彗星病の症状に悩まされることはありませんでした。主人公はこれまで従来は、宇宙の真理に到達できるなら自己も世界もいらないと思っていたと反駁しながらも、比村茜の因果交流による治療を選ぶことになったのでした。
    • 科学特捜部の活動内容としては典型的な少女救済モノ。悩みや問題を抱える少女たちを救済することで主人公もまた救われるというパターンです。ボクサーギャルは悩みが明確であり、自分の戦闘スタイルのポリシーに拘っているため試合に勝てないこと。喫茶店経営JDは大学を休学してまで店を維持しようとしていることが指摘されています。天使系吹奏楽部少女については体験版の時点では何も触れられていません。グランド√はおそらく有村ロミ(比村茜)でワケアリな過去が回収され、最終的に主人公が治療されるor尊厳死を迎えるというオチになりそうです。ワケアリ幼馴染の過去ってそれだけでもう面白いの分かってるし、ヒロインズの前で比村茜が自分で主人公に救われたと説いているのでもう最強って感じ。如何せん、比村茜が一強ヒロインなので個別√でどれだけ他ヒロインの魅力が引き出されるかに勝負がかかっています。またグランド√においても比村茜との関係性だけに始終するのではなく、それぞれのヒロインがフェードアウトするのではなく個別√を踏まえた上での活躍を見せてくれることを祈っています。

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