タコピーの原罪 最終話「2016年のきみたちへ」の感想・レビュー

予定調和のしずまりセカイ系エンド。タコピーの自己犠牲によりしずまりが和解して百合友情。
タコピーが自らの命を捧げた最後のループは、全てが上手くいった世界線
東くんは兄と喧嘩できる仲になっており、新しい眼鏡を与えられ友達もたくさんできる。
しずかちゃんを虐めるまりなちゃんだが偶然タコピーの落書きを見て意気投合する。
毒親家庭は相変わらずだが、しずかちゃんもまりなちゃんも一人じゃない!
タコピーの記憶の残滓と共に二人は百合友情を育み2022年の高校生活まで歩んでいく。

予定調和のハッピーエンド!しずまり百合友情エンド

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タコピーの記憶の残滓がしずまりを繋ぐ!
  • タコピーが自らを犠牲にしたから全てが上手くいくご都合主義的世界線が生まれたってコト
    • しずかちゃんにもまりなちゃんにも(東くんにも)必要だったのは一人では無いと意識すること。すなわち社会的連帯。これまでの世界線ではタコピーが孤独なヒロインに寄り添い、孤独ではないという救いを与えてきました。しかしやはりタコピーは超常的な現象であり、結局はヒロインズを孤独にしてしまいます。彼女らを救う為には彼女ら自身が結び付くしかない!!と、いうことで自らの命を犠牲にしたタコピーは全てが上手くいく世界線を出現させ、しずまり百合友情エンドとなります(東くんは兄と喧嘩できる仲になっており、眼鏡も自分用のものを与えられています。またゲームがきっかけで友達もたくさんできました)。
    • ご都合主義世界線でもまりなちゃんはしずかちゃんを虐めていたのですが、タコピーの記憶の残滓が二人を繋ぎます。偶然まろびでたしずかちゃんのノートにはタコピーの落書きがあり、その絵を見た二人は意気投合することになるのです。タコピーが二人の友情を結んで、孤独で一人ぼっちであった二人はかけがえのない百合となったのでした。お互いの家庭環境は悲惨で何も変えることなどできません(まりなちゃんは顔に怪我負うことになったっぽいし)。しかし、一人では無いということが、どんなに心強いことか。しずかちゃんもまりなちゃんもお互いに手と手を取り合い生き抜いていきます。しずまりが和解したことでチャッピー生存ルートになったし。タコピーの存在は忘れてしまっても、その微かな記憶は残っている!最後は土星ウサギのボールペンで〆ることとなりました。
    • タコピーの存在は何だったのかとか、ハッピーママの存在とかそんなのどうでもいい的な展開となり、しずまりの二人の関係性で世界を生き抜いていくと考えると、タコピーも百合友情的セカイ系作品と言えそう。現代日本における凄惨な家庭環境を描きこんなにも流行った作品も、結局はセカイ系なオチとなってしまうのか。
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しずまり百合友情
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百合セカイ系エンド
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東くんはたくさんの友達に囲まれる

タコピー感想まとめ