もういっぽん! 第2話「結成!復活!再始動!」の感想・レビュー

ガリ勉三つ編みメガネ少女が高校で勉強しかさせようとしない母に対し自己の意志を示す話。
第2話で主役を張るのは滝川早苗。自身は高校でも柔道をやりたいのに母は部活を否定していた。
早苗は母に反論できず、だからと言って仲間にも相談できず、一人で袋小路に陥ることになる。
そんな早苗に覚悟を決めさせたのは中学からの親友園田未知が自分の一本勝ちを覚えていてくれたこと。
さらには氷浦永遠がガンギマリ座礼で園田未知と高校で柔道をやりたいと告げる姿にインスパイされる。
こうして早苗は自らの意志で母親に高校でも柔道をやりたいことを告げ父親の支援もあり入部を果たす。
早苗が友達との交流の中で自ら成長し、母の呪縛から自立して自由意志を示したのであった。
早苗が決意を固める要因として言葉を用いるのではなく交流の中で感情が動かされるという展開がステキ。

滝川早苗が自らの意志を示して母親の呪縛から解き放たれた瞬間である!

中学で初めて早苗が一本を取った時のこと
  • 如何にして滝川早苗は柔道少女になりしか
    • 第2話でスポットライトが当てられるのは、ガリ勉三つ編みメガネの滝川早苗。早苗は中学入学時に、偶然前の座席になった天真爛漫ガール園田未知に誘われ入部したのであった。そんな早苗は未知が柔道を辞めると言っていたのを見て歯がゆく思っていたのだが、それを翻意させるだけの行動は起こせなかった。だが彼女もまた未知との柔道に想い入れがあり、1話での永遠と安奈が未知を取り合った時には安奈をスッ転ばせ柔道への回帰を後押しする。こうしたことから早苗も当然柔道部に入るのは必定だと思われたが、彼女が入部するには母親との対決が必要だった。早苗の母は勉強を強制する教育ママであり、高校に入学したら部活には入らせず大学受験の勉強だけを強制しようとしていたのであった。早苗は母親に対して柔道部に入りたいと言い出すことが出来ず、だからと言って未知たちに母との問題を相談できず、にっちもさっちもいかなくなってしまう。
    • そんな早苗に腹を括らせるきっかけとなるのが、未知との想い出語り。昼休み中、畳を片付けるために運んでいた二人だが、流れで校庭に畳を敷いて戯れ始める。そして中学時代の柔道部生活を振り返っていくのだ。この時未知は自分がとった一本勝ちを挙げていくのだが、早苗が初めて一本とった日のこともきちんと覚えていたのだ。骨折から復帰した後の初めての試合。早苗の特技を活かした作戦を練り、寝技で一本を取ったのである。早苗は未知が自分のことを忘れていなかったことに感激し、自らもまた柔道の楽しさを噛みしめることになる。
    • さらに未知を追ってわざわざ同じ高校に進学した氷浦永遠の存在も早苗を後押しする。氷浦永遠は中学で対戦した未知に執着しており高校で一緒に柔道をしたいとガンギマっていたのである。柔道着に着替えて座礼し、未知に告白する姿は早苗を感化させていった。(それにしても主要キャラたちの未知に対する感情が激重。未知総受け。未知百合ハーレム)。
    • 以上により早苗は高校でも柔道を続ける覚悟を決める。勉強しかさせようとしない母親に対し、早苗が自ら自由意志を示した場面は今回のクライマックス。まぁフツーに考えても高校時代に勉強しかしなかったら偏向的な人格に育ちそうだ。子どもには色々な経験をさせるのがよろしい。滝川家では父親がきちんとしたバランス感覚の持ち主であり、早苗の意志は尊重され、無事に入部が決まるのであった。
未知が早苗の大切な思い出を覚えていてくれたことに感涙して逆だいしゅきホールド
制服柔道着座礼をして未知に告白する永遠
永遠のガンギマリ座礼を見て感化される早苗
母の呪縛から解き放たれるべく主体的意志を示す決意を!
理解ある父親から支持を得て柔道部に入部できることとなった早苗

もういっぽん! 感想まとめ


参照