インハイ予選編終結。因縁の天音先輩との対決は氷浦永遠の勝利に終わりトラウマ払拭する。
一方で主人公未知の試合は案の定泥臭い戦いとなり制限時間ギリギリまでの攻防戦となる。
技ありを取って優位であった未知だが攻めることをやめず最終的に一本取られて逆転負けとなる。
個人戦はカットされたがそれぞれの階級で未知はベスト8、永遠は3位と健闘した。
個人戦では永遠と天音先輩は同じ階級だったので対戦したのかどうか気になるところではある。
大会後は未知の喧嘩友達？南雲の話になり、剣道部からの転部フラグが立つ。
【目次】
インハイ予選編終了
- インハイ予選編～永遠と天音先輩の関係が修復される～
- これまでのお話では永遠のトラウマが物語の原動力となっており、中学時代の先輩との因縁がテーマとなっていた。お互いがお互いに謝りたいと思っていたのにそれが出来なかったことが全ての原因であり、決着をつけるには言葉では駄目で、柔道で戦うことしかなかったというのが柔道ガールのお作法である。ここでの注目ポイントは天音先輩直伝の一本背負い。この技はかつて天音先輩が伝授したものであり、これを用いて永遠はレギュラー獲得戦に天音先輩自身に勝利したというワケアリの技であった。トラウマを払拭した永遠はインハイ予選で天音先輩にこの技を仕掛けることができたのだ！これだけでも感動であるが、天音先輩が対策していないわけがない。すると永遠は連携技に発展させ、小内刈りを組み入れて体制を崩し、見事一本背負いで勝利したのであった。こうして2年越しの因縁の対決は永遠の勝利で終わったが、お互いが抱えていたモヤモヤを吐き出すことができ、和解することができたのであった。
- 大将戦編
- 続いて主人公である未知の試合。未知は集中力を研ぎ澄まし、体格も大きい3年生相手に善戦する。投げ飛ばされそうになっても何度も耐え、逆に技ありまで奪うほどの活躍。この背景には小学校以来の親友南雲の応援があったことも大きく、闘争心に満ち溢れる。場外になってしまったが、合わせて一本といってもいいほどの技も決まる。だが最後まで守りに入らなかった未知は時間ギリギリのところで一本を取られて逆転負けを期す。それでもこの攻める姿勢が無ければ最初から技ありも奪えなかったと思われ武道の難しさが改めて描かれたのであった。
南雲ルート
- 南雲転部フラグ
- 幼少期から剣道を続けてきた南雲。高校進学インハイ予選で勝ち抜き全国出場を果たす。しかしこの女、ハイパーツンデレ少女であり、幼少期からず～っと未知と一緒に武道をしたかったのである。未知が楽しそうに柔道をやっている姿を同じ武道場で剣道をやりながら見ていたのだ。高校に入り、未知が新たな人間関係を築いてとても楽しそうに柔道をやっている姿を見て、南雲は闇落ちしていく。未知は中学最後の試合でこれで柔道人生にピリオドを打つと宣言していたため、南雲も安心していたのかもしれない。だが未知が心変わりして高校でも柔道をやっている姿は南雲をじわじわと抉っていたのだ。未知と一緒に同じ活動が出来るのはもう高校で最後であろう。今回は南雲が全国へ行ったにも素直に喜べず、未知へ寄せる凄まじい感情が描かれたのであった。南雲の激重感情が百合友情を醸成していたのである。今までやってきた剣道を捨ててまで柔道に移るというのは一大決心だろうね。
もういっぽん! 感想まとめ
参照
