【感想】僕ヤバ153話「市川がリア充となり学歴コンプや中二病も片付いたので山田芸能界編へ」

本作は中学受験に失敗し公立中に不適応気味だった市川が山田の存在に救われる話であった。
その頂点となったのが文化祭編。あの市川がリーダーシップを発揮しリア充感に満足する。
こうして世を拗ねて斜に構えていた中二病患者の市川が無事に社会更生したのである!!
と、いうわけでもうストーリーを動かす原動力がなくなっちゃった!僕ヤバ(完)である。
後は高校受験と関根萌子ルートを描けば大団円のめでたし、めでたしだ。
しかし連載は続くのであり、山田の芸能界編でシナリオの延命が図られることとなった。

市川、文化祭でリーダーシップを発揮し、リア充感を味わう。

クラスの為に自己犠牲の精神まで見せるようになった市川

僕ヤバの市川サイドのテーマは中二病と学歴コンプであった。市川は中学受験に失敗し、親しい友人とも離ればなれになり公立中に進学。学歴コンプを患い周囲の人々とも馴染むことが出来ず、世を拗ねて斜に構えることで弱い心を保っていた。そんな市川を変える存在となったのが山田であり、市川は徐々に心を開いて行った。市川の更生物語が僕ヤバの一つの側面だったといっても過言ではない。文化祭編でそれは最高潮となり、あの市川がリーダーシップを発揮し、クラスのために自分の塾を休んでまで尽くすという自己犠牲を見せた。山田、吉田芹那、ばやしこという市川ハーレムまで形成され、文化祭準備の帰り道に空腹をコンビニで満たしつつ夜景を眺めるというリア充っぷりの極致を見せた。こうして市川の青春の充足が描かれ、もう僕ヤバのストーリーを進める原動力がなくなっちゃった。僕ヤバ(完)。
 

市川、充実した青春を味わう

残りは受験と関根萌子。そのため僕ヤバは延命措置が図られる。困った時の山田芸能界編である。関根萌子の志望校へ文化祭体験に行った際、山田は写真に映りこんでおりSNSに流出していたのだ。これを危惧したのが芸能事務所であり、山田に圧力がかけられる。それが学校行事への不参加であり、市川たちが創り上げた自分たちの文化祭への参加を許されなかったのである。市川は山田から何も言われずショックを受けるも、あの山田が自分に言わないなんて裏があると察する。山田のマネージャーがやってきた時には、見事その意図を的中させ、勘のいいガキは嫌いだよ状態となる。

僕ヤバ、山田の芸能界編へ

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