ブルーアーカイブ「羽川ハスミ」絆ストーリーの感想・レビュー

スイーツを貪り食らう一方で常に体重を気にしがちなダイエット戦士としてキャラ付けされてしまった巨女の話。
ハスミ√は時間帯による情景の移り変わりや皆を支えるバブミ属性などを描かれることもあった。
だがシナリオの大半を占めるのはやはりカロリーの暴力とダイエット、その反動による大食いという悪循環。
立ち絵やスチルではその巨体や豊満なる胸部が強調される描写で攻めて来るのだが体重ネタには勝てなかった。
先生にダイエットの相談をしているその場で大量のスイーツを注文して貪り食らっていく姿は正に圧巻の極み。
またダイエットの反動で先生にプレゼントしたはずのレモンの蜂蜜漬けを1瓶丸々一気食いするというリバウンド王。
こうしてキャラ属性がカロリー・暴食・ダイエット・リバウンドと体重ネタで塗りつぶされてしまったのである。

羽川ハスミのキャラクター表現とフラグ生成過程

先生の前で大量のスイーツを貪り食らうハスミ

羽川ハスミはスイーツ大好きだが体重を気にするダイエット戦士の一言に尽きる。ひだまりスケッチで言えばピンク髪のぽっちゃり系の先輩と同系統。

一応擁護しておくとハスミシナリオは体重ネタだけでなはなく、時間帯による情景の変化の美しさや世話焼きお姉さんのバブミ描写など良い所がたくさんある。特に時間経過と共に風景の景色が移り変わっていく場面は心情を揺さぶられるものがあり、雨に降られた二人が公園の東屋で雨宿りをしながら一晩を過ごしお互いの体温で暖まりながら夜明けと共にピロートークを繰り広げる情景はノスタルジーを感じさせる。また立ち絵やスチルでは巨体を活かした豊満なる胸部が強調されることが多く、抜き目的で見られるポテンシャルも秘めていた。

だがこれらを踏まえても、ハスミシナリオはやはり体重ネタが全てを持っていってしまう。先生に体重のことで相談しに来ている正にその場でスイーツを頼みまくり暴飲暴食。ブルアカには同じく大食漢なキャラとして獅子堂イズミがおり、彼女が明るく太ることを微塵も怖れず堂々とだらしない腹肉を揺らすというキップの良さを見せるのとは対照的である。

羽川ハスミの場合は、スイーツを貪り食らうのにも関わらず体重や贅肉を気にしてダイエットに走るのだ。だがそのダイエットは悉く失敗。我慢した反動で余計にスイーツを貪り食らうことになり、リバウンドしてしまうのである。特に印象的なのが体育祭での一コマ。このシナリオでは部員たちのために甲斐甲斐しく働くハスミの美しさが光り、世話焼きなお姉さんとしてのバブミが描かれる。想いを込めて先生の為にレモンの蜂蜜漬けを作ってプレゼントするいじらしさを見せるのだが……。なんと、この羽川氏、ダイエットの反動が出てしまい、先生にプレゼントしたレモンの蜂蜜漬けをほぼ一人で貪り食らってしまうのである。

またバレンタインの時には、女子から人気のあるハスミはチョコを大量に贈られる。この時ハスミは先生におすそ分けしようとするのだが……。先生はチョコをくれた子たちはハスミへ想いを込めて贈ったのだから受け取れないと述べ、指導者としてまともな対応をする。するとどうでしょう!なんとハスミは大義名分を得たことにより、これ幸いにと大量のチョコを貪るのである。

以上のようにハスミシナリオは、類稀なる情景描写の美しさ、バブミ溢れる世話焼きお姉さん、立ち絵やスチルにおける豊満な肉体など様々な特性があることにはあったが、体重ネタで全てが彩られてしまうのであった。

先生と一緒に東屋で雨宿りし、一晩を共にするハスミ
時間経過による情景描写が秀逸なハスミシナリオ
体育祭では豊満なる胸部が強調されがち
先生にプレゼントしたレモンの蜂蜜漬けを丸々一瓶ほぼ一人で貪り食らうハスミ
バレンタインでハスミを慕う生徒から貰った大量のチョコを貪り食らうことに