【感想】学園アイドルマスター 初星コミュ1章_11話&12話「SyngUp!解散秘話~計画性の伴わない自己満足的努力を仲間に強いた月村手毬~」

月村手毬がSyngUp!のメンバーに自分と同様の向上心&努力を強要したためユニット解散に至ったという話。
手毬は歌唱力ではピカイチだったがペース配分が出来ず早々にバテてしまうため仲間がステージを支えていた。
手毬がバテないようにペースを落としてコントロールしたのは美鈴だったしバテた後に華となったのは燐羽だった。
だが手毬の目には、二人が努力していない、頑張っていないと映ってしまい、身勝手な自己満足的努力を強要する。
これには燐羽もブチギレてユニットから離反。それでも美鈴は手毬を支えようとしたが一方的に手毬が切って捨てた。
孤立した手毬は自分こそが一番努力していると思い込み無茶苦茶な練習をしてはストレスで暴食し激太りした。
そんな中現われた花海咲季は手毬より練習量が多くしかもロジカルに私生活を切り捨て全てをアイドル道に捧げていた。
咲季の存在により一番努力しているという手毬の自負心は完膚なきまでに打ち砕かれてしまうのであった。
手毬が求めていた自分の努力について来てくれる人間、寧ろ自分が追いかけねばならない人間が咲季であった。
プライドがズタズタになる手毬であったが、咲季は手毬の向上心を認め、仲間-ライバル-として手を伸ばす。

SyngUp!で手毬は自分一人が努力をしている気になっていたが、周囲に支えられたものであった。

無意味な努力を強要し燐羽からウンザリされる手毬

月村手毬は中学時代、燐羽、美鈴と共にトップアイドルユニットSyngUp!を形成していた。歌唱力ナンバーワンは手毬であり、表面上一番努力しているかのように見えたのは手毬であったため、他のメンバーが頑張っていないと勝手にファビョり散らかしてしまう。だが手毬は『動物のお医者さん』のシーザーのようにペース配分を知らずに常に全力全開、すぐにバテてしまうという欠点を持っていた。また肥満体質なのに『もちづきさん』の様に暴飲暴食しがちであり、尚且つ日常の生活能力にも欠け身支度すら出来ない女だったのである。さらに手毬はかつてデブだった過去に蔑まれていたことから過剰反応しがちであり、コミュニケーション能力が無く常にチクチク言葉で当たり散らすという欠陥まであった。そんな手毬がトップアイドルとして君臨できたのは、全て燐羽と美鈴のサポートのおかげだったのである。手毬が二人を頑張ってない、努力していないと見下すのは、手毬がバテないようにペースを落としてコントロールしているからであった。またライブ後半で手毬がバテた後に舞台を支えていたのは仲間達であった。それにも関わらず手毬が計画性の伴わないただ努力するための自己満足的努力を強要したのだからたまったものではない。ついに燐羽はブチギレてユニットから離反。それでも支えようとしてくれていた美鈴に対しては手毬が自ら切って捨てたのであった。

手毬を気遣う美鈴


そんな中、独りよがりで孤立した手毬の前に現れたのが花海咲季。咲季は手毬よりも努力家だった上、闇雲に努力するのではなく、非常にロジカルであり、その上で私生活全てを捨て去ってアイドル道に捧げている少女だった。手毬が食欲に駆られて豚カツ・カツカレー・豚骨ラーメンという豚三昧を貪っているのに対し、咲季は徹底した栄養管理を行いペースト食で肉体作りをしていることからも違いは歴然であった。咲季が手毬の朝練についてきて説得工作を始めた際、手毬は咲季を千切ってやろうとするも、咲季に敵うことはなかったのである。自分が一番努力をしているというプライドをズタズタにされた手毬。一方で咲季はSyngUp!のライブ映像を見て、改めて手毬の凄さを実感。また初星学園の内部進学生たちが非常に良く鍛えられてることを改めて認識し、咲季もまた謙虚になり思い上がりを戒める。手毬は自分の努力を仲間に強要したためSyngUp!を解散させたことがトラウマになっていたが、ここには努力を強要するまでもなく既に努力しているメンバーしかいなかった。寧ろ手毬が努力をしなければならない立場であった。咲季は手毬に対して発破をかけ、自分を追い抜いてしまうような強力な仲間-ライバル-が欲しいと称し、手毬に手を差し伸べるのであった。

自分が一番努力していると思い込んでいた手毬、咲季に追いつけすらせず
努力で咲季に敗北したことは手毬にとって良き転機だった
SyngUp!のライブ映像を見たという咲季
手毬の足を見て良く鍛えられていると評する咲季(なお腹肉)
いつまでもいじけている手毬
いじけた手毬に発破をかける咲季