ひろがるスカイ!プリキュア 第29話「ソラと、忘れられたぬいぐるみ」の感想・レビュー

ソラまし回。苦手としていた物に愛着が湧き始めた所でお別れが待っており寂寥感を抱くが友人に慰められる話。
ソラは突然の雨に降られ洋館の軒下で雨宿りさせてもらうがそこは空き家でぬいぐるみの怪異に祟られる。
オカルト・ホラーに抵抗感があるソラはぬいぐるみに付きまとわれ辟易するが幼児の反応を見て考えを改める。
ヒーローは相手が誰でも助けるものだと怪異に対しても力になることを決意し元の持ち主を探すことに。
時間を共有する中でソラはぬいぐるみに愛着が湧き始めるが、元の持ち主が探しに来たためアッサリ返却。
ソラは一抹の寂しさを抱くが、その気持ちを慮るのがましろであり、肩を寄せ合って慰めるのであった。

ソラまし回。ソラが情緒を発達させていく姿を慈愛の目で見守るましろが見所

ましろにぬいぐるみとは何かを教わるソラ

今回はソラの情緒育成回。ソラは突然の雨に降られ、偶然雨宿りした空き家の洋館で取り残されたぬいぐるみに祟られることに。ぬいぐるみの怪異はソラにつきまとい、ソラはそれに忌避感を抱く。その理由はソラがぬいぐるみに愛着を持ったことが無いという過去に起因しており、ぬいぐるみを気持ち悪いものとしてしか認識できなかったから。だが、ましろからぬいぐるみは子どもにとって初めての友達と諭され、幼児がぬいぐるみを受け容れたのを見て、考えを改めることになる。たとえ苦手な怪異に対して助けるのがヒーローだと自分に言い聞かせ、怪異の悩みを聞くのである。

こうしてソラたちは引っ越していった家族を探すことになる。ぬいぐるみと時間を共有するなかで、次第にソラにも愛着が湧いて来るのであった。修行全振りで情緒が未成熟な所があるソラが、JCになってから後追いで精神的に成長していく姿を慈愛の目で見守るましろんが今回の見所である。ひろプリバッドエンドだと引っ越した際に持ち主がいらないからわざと置いて行った説が考えられるが、そこはホレ幼女番組。たとえ持ち主が見つからなかったとしてもソラが大切にする気マンマンになったところで、元の持ち主が現れる。ソラは愛着を打ち切りながら、ぬいぐるみを持ち主に返してあげる。

この時元の持ち主の幼女は置いて行ってしまった罪悪感かに駆られ自分の物だと言い出せなかったのだが、ソラはぬいぐるみを動かしながら怪異の声真似をし、幼女の背中を後押しをするのだ。こうして無事に問題は解決したが、ソラの心には一抹の寂しさが訪れた。これを察し、サポートするのがましろであり、ソラに肩を寄せ合い、寂しさを癒してあげるのであった。

ソラの一抹の寂しさを慮ったましろが肩を寄せ合うシーン
ソラとましろの言葉にしないアイコンタクトでの会話

ひろプリ感想まとめ