【巡検】知床半島(ウトロ→羅臼→相泊)→羅臼町郷土資料館→野付半島

知床はこれまで2回訪問しており1回目は世界遺産知床五湖、2回目は斜里知床の博物館を訪れていた。
今回は知床横断道路を通ってウトロから羅臼に抜け、舗装されている限界である相泊まで行ってきた。
(知床岬突端に行くには、相泊より先は徒歩で過酷なトレッキングをしなければならない)。
途中の羅臼ビジターセンターで夏季期間は郷土資料館が無休であることを知り立ち寄ることに。
羅臼町郷土資料館はよくある廃校利用のパターンであり、展示内容も整備されたものであった。
やはり海岸沿いのエリアは北海道であっても近世における場所請負制で開発が進んでいたという共通点がある。
郷土資料館に長時間滞在してしまったため野付半島は完全に砂嘴をドライブして往復するだけになってしまった。

【目次】

ウトロ編

オシンコシンの滝

プユニ岬
知床峠羅臼岳

羅臼

  • 知床半島(羅臼)
    • 知床峠を越えると羅臼ビジターセンターがあり休憩。環境省のテコ入れのためかビジターセンターはどこへ行っても綺麗に整備されている。そこで郷土資料館の出張パネルがあり、パウチしたパンフを読むと、郷土資料館は夏季無休とのこと。てっきり土・日・祝休みかと思って諦めていたが、急遽目的地に追加することに。知床峠を市街地に折りてきて標津方面に向かえば資料館だが、まずは端まで行ってみるという当初の目的を果たすため、相泊へ。羅臼側で舗装されている最後の地点が相泊であり、ここから歩いて知床岬の突端まで行けるのだが、重装備が必要とのこと。相泊より先を少し歩いたが、漁師さんたちの番屋が並び立っていた。相泊のちょっと手前にあるルサフィールドハウスで詳しい話を聞くことができる。
羅臼ビジターセンター

 

相泊
瀬石温泉
サフィールドハウス

資料館編

  • 羅臼町郷土資料館
    • 相泊から元来た道を引き返し郷土資料館を目指す。途中で昼食をとるため道の駅知床・らうすに寄ったが食堂は激込みであり、結局ホッケバーガーを買って後にした。郷土資料館は廃校を利用したもの。最近廃校を博物館にしたり資料収蔵庫にしたりする例が多いよね。テコ入れがなされているようであり、設備も最近のものでかなり綺麗に整備されていた。各教室によりゾーニングをしている。羅臼は日本遺産鮭の聖地であることを押しており、紹介ビデオがあったので参加自治体全部(標津・根室・別海・羅臼)を見てしまった。知床と言えばオホーツク文化であり擦文文化と融合してトビニタイ文化となるがやがて擦文文化に飲み込まれ、さらには土器そのものが使われなくなり鉄器使用が始まりアイヌ時代へと入っていくという流れ。そして北海道と言えばいつから集落形成が始まったかの起源であるが、やはり沿岸部は近世江戸期の場所請負制から和人進出が始まるケースがほとんど。そして請負商人のアイヌ酷使によりクナシリメナシの乱が起こるという展開になっている。北海道と言っても近代の内部開拓と近世からの沿岸部での漁場形成で様相が異なるのかもしれない。
道の駅知床・らうす

 

羅臼町郷土資料館

野付半島

  • 日本最大の砂嘴
    • 羅臼町郷土資料館に長時間いたため、野付半島での時間を圧迫してしまった。本来なら野付半島ネイチャーセンターに寄りたかったのだが、17時で閉館であり入れなかった。だが野付半島は日本最大の砂嘴であり風景も独特なものであるため眺めながらドライブするだけでも楽しい。道道950号線始点までは車で行けるが、それ以降はロープで入れなかった。灯台まで行けずに残念と思って引き返してしまったが、これってもしかして徒歩でならいけたのだろか?行けたっぽい。マジ仁和寺の法師状態やんけ!
野付半島~車乗り入れ禁止なだけで徒歩なら行けたっぽくて残念~
野付半島