ひろがるスカイ!プリキュア 第33話「究極のちから!マジェスティクルニクルン」の感想・レビュー

幼児を戦わせたくない問題。ソラがましろを戦いに巻き込みたくないと拒絶した5話を逆の立場で再現して解決!
だがこれ、エルちゃんが幼児であることに起因しているため、ソラましの時と同様とは言えない違和感は残る……
ましろはエルちゃんがキュアマジェスティとして戦うことに対して違和感を感じていたがそれはましろだけであった。
強化アイテムは皆の心を一つにしないと手に入らないため、ましろのせいでアイテムが作動せず窮地に陥る。
そんな中、ソラは今のましろが5話の時の自分と同様だ。ましろがソラに言ったことを思い出せと説く。
ソラはましろが大切だからこそましろを戦いから遠ざけようとしたがましろはソラが大切だから一緒に戦いたかったのだ。
エルちゃんが戦いたいと思うのはかつての自分と同じだと悟ったましろは心を一つにすることに成功する。

幼児を戦わせたくない問題を、大切な人を戦わせたくない問題に挿げ替えられてしまった感はあるな

ましろの心が一つにならない

今回の話では「幼児を戦わせることについての懸念」をどう払拭するかという課題を通して、5話の主題を踏襲しつつ、心を一つにするパワーアップアイテムの入手へ繋げた。一見するとイイハナシダナーと思われ、エピソード回収も光るので、なんかイイ感じに終わる。だけど「幼児」という問題がどうしてもシコリとなって違和感が残るのである。

前回のラストでましろは幼児が戦うことについて懸念を抱く。だが仲間たちはノリノリであり、ましろは一人孤独を深めるのである。そして今回、謎の遺跡が突然見つかり、そこにはパワーアップアイテムがあるという。正統な後継者にしか道は開かれないということで、エルちゃんを擁して遺跡探索に行くことに。ここでもましろだけ幼児を戦わせることに躊躇してしまうため、仲間との思いの共有が断絶し始めてしまう。それがあからさまになるのが狂戦士化ミノトンの襲来時。パワーアップアイテムを見つけたものの、そこへ丁度狂戦士化ミノトンが襲い掛かってくる。皆の力を一つにせねばそのパワーアップアイテムは発動しないため、ましろの気持ちが離れているので作動しない。

ではどうやってましろにエルちゃんの戦闘参加を心から納得させるのか。ここで用いられるのが第5話であり、ソラに戦闘参加を拒絶されたましろがソラのために自ら望んで戦いに臨んだシナリオをメタるのである。第5話においてソラはましろが大切だからこそ、彼女がプリキュアになっても戦って欲しくないと拒んでいた。だがそんな頑ななソラに対し、ましろはソラが大切だからこそ自分も戦いたいと望んだのであった。その5話のエピソードが丸々ブーメランとなってましろに返ってくる。ましろはエルちゃんが大切だからこそ戦わせたくないのだが、エルちゃんはましろたちが大切だからこそ戦いたいのである。こうしてましろはエルちゃんの思いを受け容れ、皆の心が一つになってパワーアップアイテムを入手し、狂戦士化ミノトンを浄化することができた。

33話のましろは5話のソラと同じ
スーパーサイヤプリキュア
マジェスティとプリズムの関係改善

ひろプリ感想まとめ