【感想】星屑テレパス 第3話「根暗陰キャコミュ障ぼっち、仲良くしてくれるオトモダチが出来て自分なら出来ると勘違いした結果、断罪されてしまう」

今回は仲間集めイベント。世界の全てを敵に回す反抗期ガールを勧誘しに行くも上手く喋れず一刀両断される話。
海果たちはペットボトルロケット製作を続け順調に飛距離を伸ばしていたが、宇宙には届かないことを痛感する。
そのため工学知識を持つメカニックを求め、該当する人物として不登校のガレージ工作少女を勧誘することにする。
だが彼女は過去のトラウマから刺々しい態度を取ることで自分の身を守り世界の全てを敵に回す反抗期ガールであった。
そして宇宙に行きたい理由を海果が上手く喋れずオトモダチに答えて貰ったことが彼女の癇に障り返り討ちに遭う。
海果は仲良くしてくれる友達が出来て自分が強くなれた気がしたが、そんなことは無く、現実を知ることになり落ち込む。
ベッドから出たくないなと思っていた海果だが、友達の一人が会いに来てくれたことで励まされ、復活を遂げる。
これまで一人きりで熾火を抱え込んできた海果の芯は思っていたよりも強く、三顧の礼と言わんばかりに訪問を重ねる。
そして自分の言葉で自分の居場所を作りたいと熱ぽっく語ることができ徐々に反抗期ガールをオープンハートさせる。
本気でロケット製作に取り組んでいることを示すため海果は手持ちのカードとしてペットボトルロケット対決を申し込む。

自分の想いを察してもらったり代弁してもらったりするのではなくて、自分の言葉で語るということ

ペットボトルロケットの次の段階に進むためには

今回は仲間集め回。ロケット製作のメカニックとして工学女子である来門瞬(ライモンマタタキ)を勧誘しに行く。だがこのマタタキという少女、JC時代に自分の夢であるロボット製作が周囲に理解されなかったことで心を閉ざし、世界の全てを敵に回すようになった反抗期ガールであり、高校進学後1回も学校に来ていなかったのだ。(じゃあなぜ工学系の高校に行かなかったんだ?とツッコんではいけない)。マタタキは学校に行っていない間、ガレージに籠って一人でロボット製作を行っており、自分の興味のあること以外をシャットアウトすることで、何とか自己を保っていた。刺々しい態度も自分を守るための殻であり、かつて他者に利用されるだけ利用されてポイ捨てされたようなことを匂わせる発言をしている。そのため、海果たちのロケット製作においても、彼女たちはエンジョイ目的で飛ばす事だけ楽しみ、煤と油と汗まみれになる製作部分を自分に押し付けようとしている警戒するのである。
 

海果が自分の言葉で喋らずオトモダチに代弁してもらったことがマタタキの癇に障った

彼女の心を開き、助力を請うためには、如何にロケットに対して情熱を持っているかを示さねばならない。そのためマタタキはなぜロケット製作をするのか、なぜ宇宙に行きたいのか、理由を訊ねて来るのだ。これが一番肝心かなめの部分だったのに、海果は勇気を振り絞るも自分で答えることができなかった。それどころか、明内ユウに代わりに答えて貰ってしまったのである。このことはマタタキの失望を買うには十分であり、海果は断罪されることとなった。
 

マタタキから断罪される海果

海果は高校進学後に明内ユウや宝木遥乃といった友人に恵まれた。それは彼女らが他の人物たちとは異なり海果の性格を受け容れたからであった。それはごくまれにおこった幸運の結果だったのであるが、海果は自分でもできると勘違いしてしまったのだ。それ故、マタタキとの一件は彼女に深い心の傷を負わせ、布団から出たくないと思わせるのに十分であった。だがここで(ご都合主義的ではあるのだが)明内ユウが夜這いをしにくる。そして持ち前の明るさで傷ついた海果の心を癒すのである。これにより海果は復活。そしてまたこれまで一人きりで宇宙への想いを拗らせてきた海果の芯は予想以上に強かったのである。
 

傷心の海果を癒す明内ユウ

ショックを十分受けた海果は不死鳥のように立ち上がり、三顧の礼と言わんばかりにマタタキへの訪問を続けるのである。そして何度目かの訪問を経て、海果は自分の言葉で宇宙を目指す理由を語ることが出来た。それは逃避にしか過ぎないものであったかもしれないが「自分の居場所」というフレーズは、同じ様に世俗に受け容れられなかったマタタキに共感を生むものであった。そして海果は自分が彼女を利用しているのではなく、本気でロケット製作を目指している証として、今持てるカードの全てを切ることにする。海果が示せるのはペットボトルロケットのみ。海果はマタタキにペットボトルロケットでの飛距離対決を申し込むのである。一方的な宣言になってしまったものの、心のどこかで同志を求めていたマタタキは、海果の根性を見直すことになる。友情!努力!!勝利!!!ペットボトルロケット対決により海果はマタタキを仲間にすることができるのか!といったところで今回はお開き。

マタタキの下へ三顧の礼をする海果
海果、マタタキにペットボトルロケット対決を申し込む!

JC時代の海果

同じ中学で同じクラスであった海果はマタタキに憧れを覚えるが……
マタタキに話しかけるもコミュ障が発動してしまい切って捨てられていた

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