ブルーアーカイブ「小塗マキ」絆ストーリーの感想・レビュー

既成の価値観に馴染めず怒られてばかりいるため承認欲求と他者需要願望が肥大化した少女の話。
小塗マキはシャッターアートSNSバズリが大好きな女の子。だが社会常識がそれらを許さない。
そのためマキは社会や学校などの既成の価値観からは理解されることが少なく鬱屈を抱えていた。
そんなマキを受け容れてくれたのがハッカー集団ヴェリタスや先生であり依存を深めていた。
だがある時善意で施したシャッターアートが評価され堂々と巨大壁画にグラフィティが出来ることなった。
自分の能力を認められることの少なかったマキにとってこのことは貴重な成功体験となった。

小塗マキのキャラクター表現とフラグ生成過程

社会常識に反することだが本人は全く悪いと思っていないところが悲劇を生む

小塗マキはシャッターアートをこよなく愛するいたずらっ子。だが倫理観が欠如し楽天的で自己の欲望を優先しがちであるため、しばしば既成の価値観に馴染めず怒られてばかりいた。そんなマキに先生は粘り強く社会常識を教えていき、自分は悪くないと駄々をこねるマキを窘め一緒に誤りに行く。他者から認められたいという欲望を人一倍持つマキはSNSバズリにも手を出し、あらゆるモニターを備えた電子機器にレトロゲーをインスコして遊ぶというハッキングにも手を出していた。

そんなマキにとって唯一ブレーキとなれるのがヴェリタスと先生の存在であった。マキを問題児扱いして疎外した世間に対し、ハッカー集団ヴェリタスと先生はありのままの彼女を受け容れたのである。それ故、マキは常識や道徳などより、ヴェリタスや先生に迷惑がかかるという一点のみで悪戯を抑制していたのだ。そんな危ういところのあるマキに先生は粘り強くモラルを身につけさせていく。

マキにとって必要だったのは成功体験。ある時マキは小汚い壁にゴミが捨てられている場所を見て、汚いところだから汚してもいいと判断されゴミが捨てられてしまうと分析。その善意からシャッターアートにより壁を塗り替えてしまう。彼女の考えを理解できなくもない先生は、一緒に壁の所有者に詫びを入れに行くと言い、所有者からはゴミが減ったことで逆に感謝され、新たな依頼を受けることになる。

これまで自分のグラフィティが全く評価されなかったマキにとってこのことは何よりも尊いものであった。早速マキはアートに取り掛かり、先生と一緒に壁を仕上げていく。マキは先生との共同作業で作り上げた壁の絵がずっと残るといいなと先生への慕情を吐露する。マキはちょくちょく先生への思いを漏らしてしまい、焦って白目になるのがカワイイよね。

マキのヴェリタス及び先生に対する承認欲求
汚い場所は無意識的に汚してもいいと思われてしまう理論
正式にグラフィティを依頼され他者需要願望と承認欲求が満たされるマキ
マキ メモロビ
時々先生への慕情を口走って白目になってしまうマキ