ブルーアーカイブ「明星ヒマリ」絆ストーリーの感想・レビュー

足が不具な車椅子少女だが自身の頭脳・技術に自信を持ち常に自己賛美する少女の話。
ことあるごとに「超天才清楚系病弱美少女ハッカー」であることを様々な語彙で自称するヒマリ。
だがヒマリ√において自己賛美は身障者であるが故の劣等意識の裏返しであることが匂わされている。
一見すると自信満々なヒマリであるが、人寂しさを感じており自己をさらけ出せる相手を求めていた。
その対象が先生であり、ヒマリが初めて先生を誘う時には滲み出る不器用さが大変良い表現となっている。
慣れて来るとだんだん調子こき始めてウザさを見せるが先生はヒマリに対してキッチリと指導をする。
ヒマリがエナドリをぶちまけベトベトになった際に先生は足を洗ってあげるのだがヒマリは快感を覚える。

明星ヒマリのキャラクター表現とフラグ生成過程

ウザ絡みをしつつも先生に甘えられるかどうか婉曲的に試してくるヒマリ

明星ヒマリは両足が不具で常に車椅子が手放せない少女だが、その憂いは表面的には全く見せない。その頭脳と技術により自信満々であり、事ある毎に「超天才清楚系病弱美少女ハッカー」と自己賛美し先生にはウザ絡みをしてくる。しかしそれは身障者であることに起因する反動だと知れ。やはりヒマリは心の奥底では隠れた劣等意識を持っており、それが故に反動として自己賛美が激しいのであろう。その一端が表れるのは先生を二人だけの秘密の部屋に誘う場面。身障者であるヒマリは自己の弱みを見せないように常に気を張っているため、自己をさらけ出せる相手を求めていた。ヒマリはその対象を先生に求めるのであるが、先生がそれを受け容れてくれるとは限らない。そのため先生を秘密の部屋に誘う時には遠回しな表現を多用し、おずおずと希望を告げるという乙女らしさを見せる。
 

先生に受け容れられたことで調子こきすぎてしまい指導を受けることになるヒマリ

だが1回心やすい関係になるとヒマリのウザ絡みはヒートアップし、平然と迷惑をかけてくるのでキッチリとワカラセを行おう。オカルト大好きなヒマリは雑誌の占いがあたるかどうかを先生で検証して大迷惑をかけ、しかも本人は自分が悪いことをしていると自覚をしておらず、振り回された先生を見てキャッキャと喜んでいた。これには流石に指導が必要なため、静かに怒れる先生はヒマリを説諭するのであった。オカルトが大好きなヒマリだがババ臭い一面も持ち、お昼の放送に演歌をかけてもらえず珍騒動を起こすことになる。それにしてもヒマリに演歌をすすめたのはエンジニア部の部長(ウタハ)であるとされており、こちらも意外な趣味であることが判明する。またヒマリは意外と貧乏性であり、歯磨き粉はチューブを切って最後の最後まで使い切る性分であり、多くの先生を驚かせた。
 

エナドリをぶちまけてしまい先生に下半身を洗って貰うことになるヒマリ

メモロビはヒマリの足を洗うイベント。ヒマリはオカルト部の部長でもあるが、ハッカー部の部長でもあり、ハッカー部の後輩からエナドリを振ってから飲むと良いと聞かされる。それを真に受けたヒマリは炭酸をシェイクして蓋を開け、盛大に中身をぶちまけることになるのであった。エナドリでベタベタになってしまうヒマリ。上半身は自分で綺麗にできても、足が不具なため下半身には届かない。そんなヒマリに対して先生は足を洗ってあげることになり、石鹸で丁寧に磨き上げていく。ヒマリは大好きな先生に自分の下半身を弄られることに快感を覚える。デメリットでしかなかった自分の不具な足であったが、不具であるからこそ先生に洗って貰えることになり、ヒマリにとってその足は価値観のパラダイムシフトをもたらすのであった。
 

先生に足を洗って貰って快感を得るヒマリ
いつも自信満々なヒマリが足を洗われて逝ってしまい恥じらうシーン