ブルーアーカイブ「氷室セナ」絆ストーリーの感想・レビュー

好意を隠さない敬語属性の素直クールが真っ直ぐにアプローチを仕掛けてきて先生の方が及び腰になってしまう話。
氷室セナは医療従事者であったが道徳や倫理よりも治療を先に優先する傾向にあった。
戦場においては確実性が重視されるため、周囲の声は雑音にしか過ぎなかったのである。
その冷静で確実性を追い求める性格は人間関係においても同様であり先生への好意を隠さない。
恥じらいや躊躇などは(あるのだろうが)おくびにも見せず先生への距離感を詰めまくってくる。

氷室セナのキャラクター表現とフラグ生成過程

治療を優先するため道徳や倫理は無視しがちなセナ

氷室セナは戦場における救急救護に従事する医療関係者。患者を死体と表現するがキャラ付けのためか、あまりキャラストでは語られることは無い。寧ろシナリオの中心になるのはセナの素直クールっぷりである。素直クールの人々は真顔で好意を直接表現してくることが多いが、御多分に漏れずセナもそれ。先生が体調不良を推して締切間近の仕事をしているところを見れば秘書として立ち回り出先から送り届けてくれて看病までしてくれる。

さらにそのお礼として先生がピクニックに誘うとそれをデートと解釈したセナはストレートに好意を伝えて来る。先生との約束を楽しみにしていた、内心かなり期待している、本当に嬉しく思っている、ここしばらくの出来事の中で一番心に残る、胸がときめくと畳みかけて来るのである。素直に感情を述べると逆に不審がられるかもと理解した上で、先生なら理解してくれるという信頼を示してくるのだ。

夜勤で車に詰めているセナの苦労を労いに行った時には、毎晩のように二人で話がしたいとおねだりをしてくる。行為後、枕元でその日の仕事を語り合い、抽象的な未来に想いを馳せたいと言うのだ。これには先生もタジタジになり、思わずセナの言葉を遮ってしまう程。そんな先生にセナは自分は医療従事者であることから正確性と確実性を重視するため結果として素直クールのようになると弁明。先生は自分の好意を慮ってくれるだろうということを理解した上で、それ以上を期待していると距離を縮めて来るのだ。

バレンタインイベントでは、救急車の中でチョコレートの味がする化合物を作って来てくれる。セナは良かれと思って包帯でラッピングをするのだが、渡してからビジュアル的に引かせてしまったのではと反省。そんなセナに先生は彼女らしくて良いと甘い言葉を囁くので素直クールなセナは表情を一切変えないが心の中では赤面。先生にチョコを食べさせてあげたくなってしまい理詰めであ~んを実行しようと試みる。先生はそれを躊躇うのであるが、セナはあ~んを強行し、本当にチョコを食べさせてくれる。前半はぶっ飛んだ行動の極端さが強調されたが、後半では良い感じに素直クールに昇華されていったシナリオである。

素直クール
素直クール
素直クール
夜勤で救急車に詰めていたら先生が労いに来てくれてきゅんきゅんするセナ
先生と毎晩語り合いたいと言うセナ
セナが素直クール属性になったワケ
バレンタインでチョコのあ~んを強行してくるセナ